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なぜ、猫は増えて犬は減っていくのか
犬を飼う人が減っている、というニュースがXのタイムラインで流れてきた。
Xを眺めていると、なんとなく興味がある話題を運んでくれるからありがたい。
人によっては「アルゴリズムに浸食されている」とも言うかもしれないけど、TikTokやインスタよりは、個人的にはテンポがゆるい気がして、見やすい。
ニュースの内容はこうだ。
・猫の飼育頭数は8.6万増の約915万頭
・犬は4.8万減の約679万頭と差が開いた
・犬の1カ月あたりの支出は1万6198円
・猫は1万1004円
要するに、犬のほうが飼育費がかかるから猫に流れてるんじゃないか、ということらしい。
でも僕は「お金の問題じゃないんじゃない?」と思う。
というのも、実家で猫を4匹同時期に飼っていたし、秋田犬が2頭いた時期もあるから、その差を体感している。猫はそこまで手間がかからないのが最大の違いだ。
犬の場合は、特に柴犬だと散歩しないとトイレを我慢する子が多い。朝夕晩、合計3回は行く必要があったりして、冬の寒い日なんかは人間のほうが先に根を上げそうになる。
しかも、餌を適当にポーンと置いておくわけにもいかず、時間や量を調整しないと胃腸を壊しがち。僕の豆柴もいちどにまとめて食べてしまうから、与え方を間違えると下痢や嘔吐のリスクが高くなる。
猫はそういう面で、自由奔放にしていても勝手に暮らしてくれるところがある。一度飼うとよくわかるけど、トイレも大体勝手に覚えてくれるし、散歩も必要ない。
で、なんで犬を飼うか、と言うと、猫よりコミュニケーションの量が多いのは確かだと思う。
芸を覚えたり、いっしょにボール遊びをしたり、ハーネスを付けて旅行だってできるし。もちろん猫も可愛いんだけど、あのつかず離れずの関係とはまた違う楽しさが犬にはある感じだ。
そういや、一匹目の飼い猫「ふゆ」が亡くなったとき、高校三年生の冬で、号泣したのを思い出す。幼稚園児のときからいっしょだったから、悲しみが言葉では言い表せないレベルで残って、数ヶ月引きずった。だから猫も好きには違いない。
結局、外出が多くて時間がない人なら猫、家にいて一緒の時間をしっかり取れるなら犬、みたいな分かりやすい線引きがあるんだと思う。
お金もそこまで差はない気がするけど、手間やライフスタイルが大きく変わるのが犬なんだろう。
時間さえあれば、一緒にいろんなところに行くのは楽しいし、妻は豆柴のお茶子を連れてあちこち行くのがけっこう好きだ。
年に3〜4回、淡路島へ旅行にいく。いつもドッグフレンドリーな貸別荘に泊まるので、僕ら夫婦もいい気分転換になってる、というか、実はこちらがメインなのかもしれない。
「家族になる」ってのは、できるだけ一緒にいられてこそ楽しさが増す。
だからこそ、忙しくて帰宅が遅くなる人は犬の世話が難しいし、逆に家にいる時間が多いなら犬を飼ってみるのもアリだと思う。
人それぞれの暮らし方に合わせて、相棒として犬を選ぶか猫を選ぶかなんてシンプルな話かもしれない。
犬を飼う人が減っているというニュースは、現代の生活リズムを反映しているだけ、なのかもしれないな。
さてさて、次は妻が京都にドックフレンドリーなホテルがあるから行きたいらしい。
来年は、ちょっと足を伸ばして行ってみるか。
サイドFIRE生活3年。時間だけは膨大にあるので、体調さえ許せばいけるところはたくさんある。
出不精だけど、お茶子が元気な内にいろいろと行って思い出をつくるか。
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