<Vol.23>①教育⇒②調整⇒③創造・革新
外国人人材育成をテーマとしてnoteを書いていますが、一言で人材育成と言ってもなかなか難しいテーマではあると思っています。
それは日々、外国人と向き合う中でもいつも感じるし、学んでいます。
育成とタイミング(フェーズ)が大切だなと最近は良く感じています。
①教育(Education)
②調整(Adjust)
③創造(Creative)・革新(Innovative)
人材育成となると①の教育というイメージが強いですが、私の会社の場合はどちらかというと②の調整をする機会の方が多いように感じています。
誰とビジネスをしているのか?
というところによると思いますが、私の会社の場合だと、
教育はされている、または学校で知識は得ているというメンバーが多いので、調整...(「アジャストさせる」と言った方が個人的にはイメージが付きやすいのですが)②の部分を最も大切にしていて、その部分でうまくいっているケースは多いのではないかと思っています。
もちろん①②③も大切なのですが、
私の個人的な感覚で言うと「①の教育」さえしておけば物事がうまくいく!と思っている人が多い印象はあります。
それは身近にあるサービス業を見たときにいつも感じていて、レシピは教えているけど、お客さんとの調和が図れていないということが多いように思います。
正直、いつも勿体ないなぁと思っています。
オレが教えてあげたい!と思ったりもするのですが、
きっと、日本の学校教育の弊害でもあるのではないかと思っています。
最近では日本人でもよく言う人はいるのですが、外国人留学生だと特に日本教育は「暗記教育」で「実態・実務」が伴わないので、理解はしているが、社会に出たときに通用しないということが多い、または通用するのかどうか不安である、という部分に集約されているのではと思います。
そういう意味でも②の調整が育成の部分ではとても大切になってくると思います。
僕はプレイヤーではないので、②の部分を担うことが多いのですが、
いつもお客さん(クライアント)とプレイヤーのどの引き出しを開けたらいいのかを確認します。その部分が本当に肝なので、一番しっかり確認します。
お客さんの中でも上述したように「教育」さえ出来ていればOK!という人もいるのですが、それだけで進むと本当にうまくいかないことが多いです。
例えるなら
ラーメンの「しょうゆ」「みそ」「しお」「とんこつ」を作れる人が来てほしいです!と言われて、行くのですが、
お客さんは何味のラーメンを食べたいのか?を確認していないから、
「とんこつ」が好きな人に「しょうゆ」を出したり、
「しお」が嫌いな人に「しお」を出したりしてしまう
ことがあります。
でも、たまに「しょうゆ」が好きな人に「しょうゆ」が偶然当たったりするもんだから、うまくいった!なんてことにもなったりするのですが、
それは偶然で、また別の人が来たら外れる確率が3/4だったりするわけです。
だからそれは避けたいところです。
※マーケティングと同じなのですが、普段慣れていない案件になると分からなくなったりしてしまうもんです。
③の創造・革新の部分ですが、これはみんながやりたいし、ダイナミックなことなので、人々が感動する確率も高いことです。
ただ、「すごい!!」と「はぁ~」は紙一重のところにいるので、①②も出来ていないのに、いきなり③のイノベーティブなことが先行すると、ほとんどのことは「はぁ~」となり、何言ってんだ!この人。となってしまうと思います。
でもでもでもでも、③の気持ちをいつも持っている人が絶対、絶対大切だと間違いなく思っています。
③の気持ちが①②も育てていく礎となるので、③は大切です。
③があれば、きっと①②のサポートをしたいと思ってくれる人もどこかで現れてくるものです。
僕もそんな一人ではないかと思っていますし、人材育成の分野においては③の気持ちが常にあるように思っています。
最後に詰まるところの話ではあるのですが、
人材育成をする人が、人材育成をされる側より勉強しなきゃいけない。
ということなんだと思います。
いつの日もラクは出来ないもんですね(笑)