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≪Vol.154≫ハードルの設定は難しいし、間違えるとなかなか取り返せない。

お笑い番組などで、もし司会者が
「それでは次は、○○さんの爆笑コントです! どうぞ!」
というと、
「おいおい!爆笑!?って、どんだけハードルあげるんだ!」
なんて言われたりしますが、
日常でもそんなことってよくあります。

謙虚の美学、日本はいつまで

僕が外国人と生活をしていることを前提に書きますが、
日本人の場合だと「謙虚」を良しとするので、
「いやぁ、ウチのバカな妻が・・・」とか、
「このバカなウチの息子が・・・」なんて、
さほど思ってもいないけど、ハードルを下げることを良しとすることが多いです。

ちなみに外国人に奥さんや子供を下に見るようなコメントをすると「最低な人!」ということになってしまいますのでご注意を。
男性が配偶者のことを「家内」とか「奥様」とか、言いますが、
「家の内」ってなんだ!「奥にいる人」ってなんだ!
日本は男女差別だ!って漢字を見て思ったりしています。

家庭のことでしたら、まぁ冗談で済むようなことでもあるのですが、
仕事の場面となるとあまり得することはないように感じます。

今は減ってきているように感じますが、
僕がまだ新卒の頃の20年前くらいだと、仕事でも謙遜することが多くて、
「ウチの使えない部下ですが、よろしくお願いします」
「大したものでもないですが、よろしくお願いします」

という言い方をすることも結構ありました。

それが「謙遜」なのか、「本当」なのかわからないので、
相手は「この人はあまり使えないのかなぁ??」なんて先入観を持ってしまうこともあって、そうなると、その人はなかなか挽回できない。
ということもよくあったように思います。
その人の良いところに辿り着いてもらうことも出来なかったりします。
「あぁ~やっぱり聞いてた通り、ダメな人なんだな」って。

これは「外国人の場合」も本当にたくさんあります。
「この人は外国人なので、日本のことはよくわかってないんで・・・」なんてことを気軽に話してしまうので、いざ仕事となると、
「分かってないんだろ。日本のこと。」という先入観から入ってしまうことも多く『必要以上』に損することがあります。
結局、誰にとっても得なことがない。。。ということが多いです。

かと言って、褒めたらいいのか??というと、
お笑いの話と同じで、ハードルが上がり過ぎると逆効果なので、
『必要以上』に褒めるのは不要と思いますが、
でも、謙遜するなら、褒めた方が誰にとってもいいと感じています。

具体的なポイントがなければ、
精神論が一番いいなと思っています。
「この子は頑張り屋なので、よろしくお願いします」という感じ。
相手もよくわからないけど、前向きに「頑張っている姿」を温かく見守ってくれて、その人の「イイところ」までたどり着く場合があります。

人の「イイところ」に辿り着いてほしい

僕の個人的な考えですが、
人の「イイところ」に辿り着けることが、誰にとっても幸せなことなんじゃないかなと思っています。
僕の経験上は、人の「イイところ」は、結構奥の方にあるので、
その手前にたくさんある「悪いところ」で普通は立ち止まってしまって、
その奥にある「イイところ」まで辿り着かないことがほとんどだなと思っています。

相手の悪いところを知るのもとても大切ですが、
絶対に「イイところ」に辿り着ける方が誰にとってもいいので、
是非、人の「イイところ」に辿り着けるようなハードル設定をしてあげてほしいなと思います。

今日も最後までありがとうございました!

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