<Vol.15>今、目の前にいる人にいい発信をしてもらうことが重要
私の会社ではインバウンド事業を中心として調査をよく行っているのですが、「情報収集源は?」という質問をすると、「Google検索」が一番になったりするのですが、「ブログ、インスタ、Facebook、日本に住んでいる知人・友人」という回答も相当数出てきます。
ちなみに先日、裏原宿で調査したデータをご覧いただくと、以下のようなデータとなっています。
よく聞かれるのが、海外に広告を出しているのですが、砂漠に水を撒いているようで効果があるのかどうかわからないです。とお話しされる方も多くいらっしゃるのですが、海外広告となるとよほどお金を投じるか、ターゲットを最大限絞るかしないと目に見える結果に結びつけることは難しいのだと思います。
ただ、このようなデータからも、
もう正直こちらからアプローチしなくても、宣伝してくれる人が日本に(あなたのお店に)来てくれるのだから、その人にしっかり宣伝してもらえば十分に効果は得られるのではないか考えます。
それであれば、企業努力、店舗努力、またはスタッフの努力だけでも効果が期待できると思います。
さて、本題ですが、
外国人人材についてですが、上述したことと同じことで、いくら外に向けて広告宣伝をしても砂漠に水を撒くようなことになり、中小企業が大企業のリクルート宣伝広告費には勝てませんので、同様の方法ではいい人材は集まらなくなってしまいます。
ということは観光などと同様で今、近くにいる人にいい発信をしてもらうことが大切です!
実際に私の会社に600名ほどの外国人留学生・社会人とのコミュニティがありますが、ビジネスライクな話ではなく、本当に自分の会社がいい会社だと思うから自社の採用情報を発信するメンバーがいます。
「今、私の会社で外国人を募集していますので、是非応募ください」という発信をする人が時々見受けられます。
そういう発信をする人の会社の話を聞いてみると、やはり満足度が高そうでやりがいを感じている様子です。
もし会社が好きではなかったら、間違いなくそのような案内はしません。間違いなく価値を感じているからこそ発信していることです。
私の会社も5年前は5カ国20名だったメンバーが、今は40か国600名になりました。
広告などを活用したリクルートはせず、ほぼ今いるメンバーが紹介してくれた仲間です。だからとても強い信頼で繋がっていると感じています。
正直なことで言うと、上述したように広告費を多く使えるような会社でもありませんので、そのような方法しか取れないのかもしれませんが、この方法が間違いなく効果的であるし、実際に経費で使う多くのお金は、今、私の会社にいる外国人留学生・社会人の役に立つだろうことにほとんどのお金を投じています。
財力ではない、誰でもできる工夫と努力で人は集まるはずです。