見出し画像

<Vol.7>2020年、留学生30万人目標だったが、もう達成されている。

東京、大阪、京都など首都圏の人は当たり前にように街で外国人を見かけることがあるだろうが、今では各地方でも外国人を見ることがそんなに驚くべきことではない状況になっているのではないかと思う。

外国人観光客数で考えてみると、2018年で3100万人。2013年頃は1000万人を目指しましょう!と言って、やっと1000万人だ!って盛り上がっていたのが、あれよあれよと3000万人。2020年には4000万人ということなのでしょう。

そう考えると当然、外国人と出会うケース、そして生活するケースは増えているのではないかと思います。


さて、外国人留学生の方はというと、同様に大幅に伸びています。正直言うと少し停滞してきたかなと思っていたのですが、数字では大幅に伸びています。

私が、外国人留学生と一緒に働くようになったのが、2013年頃でしたから、その頃が18万人程度現在は約30万人です。圧倒的に増えています。

安部首相が2020年に30万人と謳っていましたが、もう達成されている状況です。

ちなみに受け入れている大学で一番多いのが「早稲田大学」です。現在、約5000人です。早稲田大学の全生徒が5万人(大学院など含む)ですので、約10%程度というところでしょうか。

早稲田大学は外国人留学生比率を25%にしようという計画があります。日本人の数は減る可能性が高いと思いますが、おそらく外国人留学生の数で言うと10000人程度になることでしょう。

私は何度も早稲田大学へ行ったことがあるのですが、普通に外国人留学生に出会います。留学生の多くはアジア圏出身者とされていますが、アジア圏以外の方も普通にたくさんいます。学食も普通に英語の表記があるし、ハラール(イスラム教の方がOK)の食事もあったりします。

もうしばらくすると日本人が大学へ行く目的として、国際交流が出来るということが当然のように選択ポイントの一つになってくるでしょう。今現状で言うと、乱暴かもしれませんが、外国人が多くいる学校に行くのがいいと思います。世界で戦う土台作りをする環境はあると思います。

*注:ちなみ外国人留学生から見て、日本の大学生は本当に勉強をしない・・・という見方をしている人が多いです。(私の大学生活を思い出すと、まぁそうだろうという気がしますが)これは日本教育の課題であると思うので、「大学=○○」というのはこれからの時代は変わるでしょう。「遊び、一応行っといたら」ということだけで行かせてあげるほど、お金を持っている人も少なくなってますからね・・。


ここから本題になりますが、日本人で海外留学するときに、留学した国でそのまま働きたい!という人の割合はさほど多くないような気がしますが、アジア系の留学生においては日本で働くことを前提とした留学をする人も結構います。これは大学だけでなく、日本語学校を卒業して働くことも含めて、日本で就業することを意識している外国人は多いです。

日本人にとってネガティブな話をすると、外国人留学生にとって、自国では就職戦線が本当に厳しく、運とかコネクションがないと優良企業に入るのは難しいが、日本だと実力だけでそのチャンスを掴めるという思いで、日本に来ている人も結構いるということです。日本は日本人も含めてライバルが少ないという印象を持っている人もいます。実際、日本人は優秀な学生でも英語が話せないなど、グローバル市場においては非常に厳しい戦いが強いられるは確かです。

ただポジティブな話で言うと、日本でビジネスをしっかりやりたいと思って、学校でもしっかり学び、日本に残る優秀な外国人もたくさんいるということです。採用できるチャンスは結構あります。

では、どこにいるのか?ということですが、実際、外国人留学生は日本人学生と比べて就職に関する情報弱者なことが多いです。なので、優秀なのに取り残されている場合があります。ですから早い段階で内定をもらっている人が優秀な人というわけではないので、もし外国人を採用したいという企業の方は、一般的な就職サイクルで進めるだけでなく、採用活動を続けることで必ず優秀な人材に出会えることになります。

私の周りでも、たまたま一般的なタイミングを逃した優秀な外国人留学生がいますので、それは間違いないでしょう。

就活もあと何年かしたら、新卒一括採用とかなくなるでしょうね。ただその時期が来たから採用しているだけですからね。あまり効果的ではないでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!

石川雄大 ~外国人と働く~
いただいたサポートは、TOKYO GLOBAL LABという弊社の外国人留学生が日本のインバウンドの課題を解決するための活動に活用させていただき、皆様の役に立つ情報を提供いたします。よろしくお願いします。 https://tokyo-global-lab.com/