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≪Vol.140≫多様性って簡単じゃない、と思う

多様性、ダイバシティ、グローバリゼーションなど、
自分の価値観以外を受け入れる。
という考えが広がっていると思うのですが、
言葉で言うほど、簡単ではないなと思っています。

欧米はいいけど、日本は悪い?

今、コロナの話で言うと、
欧米諸国は日常生活に戻っているとか、
マスクはしなくてもいいとか、
ワクチン接種も進んでいるとか、
日本のメディアや有識者から、ポジティブに捉えられていることが多いと思います。

他、アジア諸国を見ると、
中国では今、ロックダウンをしていたり、
韓国では陽性者数が過去最高になって対策を急いでいたり、
日本はまん防が終了しようとしたり、
様々です。

僕が欧米人で、日本やアジアに来たとしたら、
「まだ、そんなことやってんの?」って思うでしょう。

逆に僕が日本人として欧米に行くと、
「1日何万人も感染者がいて、死者もいるのに、マスクもしないで密集して大丈夫なの?」と思うでしょう。

これを、同じ感覚になるのは難しいし、
理解に苦しむと思います。

日本の良いところとは?

日本だけで暮らしていたら、自分のやっていることは、
世界から見たら「イイんだか、悪いんだか」全く分かりません。

もし僕が海外に行って、
その街の人が「歩きタバコ」をしていたり、
「ゴミをポイ捨て」していたら、
この国はどうなっているんだ??って思うと思います。

僕がアメリカにいた頃で言うと、
業者さんに家の修理依頼をしても、時間には来ないし、
スーパーでレジに行くと、レジを通す前からジュースを飲んでいる人もいるし、レジのおばちゃんが行列ができていても、ペラペラおしゃべりをして、全然レジが進まないなんてこともよくありました。

欧米がどうとか、アジアがどうとか、
そんなことではなくて、自分の生活習慣から外れることばかりなので、
違和感だらけになります。

ココで書いたことで言うと、
ほとんど「文句」ばっかりなんです。
僕は自分が持っている価値観以外のことに対して「文句」ばかり言っていることになります。
どうしても「ネガティブ」なことが気になってしまうのが人間なのだと思います。そうなると「多様性」って達成されなくなってしまいます。

そう考えると、大事なことは
「良いところを知る能力」です。
正確に言うと「良いところと、悪いところが、ちゃんとわかる」ことが大事だなと思っています。

結局大変なのですが、
必要なことは「勉強」になってしまいます。
特に大事だなと思うのが、
==
「日本の良いところ」を知る勉強!だと思っています。
==
「良いところ」が「当たり前」になってしまっていて、日本人にとって日本の良いところはなかなか見えてこないので、
「日本は少子高齢化で、政治は優柔不断で、対策も遅れて。。。」というネガティブなことだけが口をついて出るのですが、
「日本は安全で、恋愛も自由にできて、四季もあって、パスポートの水準も高いし、商売も自由にできて、街も道もキレイで」なんて、良いところもたくさんあるんだと思います。

昨年末にドイツ人スタッフが一時帰国して、日本に帰ってきているのですが、
「ドイツはいつも天気が悪くて、辛いです。。」
「日本に帰った時に、晴れた空がよく見れるので最高です」
って言ってました。

日本の空はキレイ。
そんなこと、考えたこともありませんでした。
良いところもあるものです。


今日も最後までありがとうございました。

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