相手の欲求を飽和させる(車屋さんと育児篇)
ちょうど10年前から大きい外国車を乗りはじめ、それを機にとある整備工場にお世話になっている。
外国車は故障が多いと言うが、ちゃんとした車輌を選び、事前にメンテナンスをしておけば壊れない。
ただ、そうもいかず壊れる時があり、自走して帰れない故障。つまり道路で突然パタリ、がありえる。
1秒も時間を無駄にしたくない私にとって、路上でパタリ、、そんなのは許されない。
ましてや、もともと車いじりが大好きで、コンビニで車を停めては入店前に自分の車を見て
ニマッ
とするような人間である。
かわいがりたい、
もっとかわいがりたい、、
ケアをしたい、メンテナンスをしたい、、、
壊れてるところは直したい!
なんなら壊れてなくても壊れそうなら直したい!!
いやっ!!! 壊れてなくても直したいぃぃぃ!!!!!!
となる私。
ある日その整備工場にオイル交換で伺った際、
Y) ねぇ、燃料ポンプそろそろ交換した方がいいよね?
整) んー、でもまだ調子は悪くなさそうですよ?
Y) でも直しておけば壊れないよね?
整) んー、まぁそうですけどぉ、、新しくても壊れる個体は壊れるし、何十年も壊れない場合もあるので、、、壊れそうになったらでいいんじゃないですか?もしくは壊れたら。
Y) そっか、、、あ、じゃぁタイヤそろそろじゃない?
整) んーーーー、まだ5分山残ってますヨォ。
Y) あそう、、。んじゃぁっ、ファンベルトは?少し鳴いてない?
整) 鳴くのは冷感時だけでベルトの状態はいいです。鳴きは他の部分が原因かもですね。
Y) じゃぁ💡まるごと交か、
整) ゆーだいさん!
そんなに直さないでくださいよ!!!!
あれ?商売してたら売り上げになって嬉しいんじゃないのかな?急いで欲しいとも言ってないし。しかも割と商売人な人なのに。
なんなら今まではアレを直そう、これを直そう、って言ってたのに、、、
そこで私は思ったのです。
人は、
自分の欲求が飽和すると、その欲求が大幅に減少する、と。
少し違いますが燃え尽き症候群のような側面も感じます。
これは、育児の一つにも用いられているようで、
スマホでYouTubeを観ていいのは1日2時間まで
と約束しているのにご子息がいつもその約束を破る。守らない。言う事を聞かない。
そんなときにとあるお母さんがとった行動は
そんなに観たいなら1日2時間以上必ずスマホでYouTubeを観なさい。そしてその観た感想も後で報告しなさい。
とご子息に命じたようです。
最初は喜んだかもしれません。
(うぇーい!一気見しまくれるぜぇ!!)
でも当然YouTubeを観たくない日もあります。
でも、観なきゃいけないのです。
ご子息は残念ながら、
YouTube視聴を義務化されてしまったのです。
しかも伝える為の感想も考えながら、、。
これがなかなかきつかったようです。
ただそのお母さんは、YouTube視聴義務化だけでなく、そのご子息の近くにスマホ以外の遊び道具として、画用紙、はさみ、粘土、本、簡単な学習教材を用意したようで、どんどんスマホ以外の遊びを覚えたという。
まさに、欲求を飽和させたのです。
人は生活のあらゆる場面で、人をマネージメントしなければいけない時があります。
お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉さん、社長、部長、課長、マネージャー、ディレクター、プロデューサー、先輩、後輩、人付き合い、、、
ポジショニングがどこであれど、少なからず他人をマネージメントすることが必要な瞬間が出てきた時に、いつもいつも何かを制限したり、禁止したり、叱りつけたり、怒鳴りつけたりするのはどうでしょう?
叱咤激励、という言葉があるくらいなので、時には厳しい指導も必要ですが、特に昨今はそのような指導方針だけで人をマネージメントすることは難しいでしょう。
そんな時に、この
『欲求を飽和させる』
方法を使ってみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、こちらの思い通りに相手が行動してくれるかもしれません。
しかもそのような事態になったのは自分のせいだ、と相手に分からせることができれば一石二鳥。
さらに、"この人はしっかり自分を見てくれてるんだ"と思わせられたなら一石三鳥。
空気中の空気に含まれた水蒸気は、その時の温度の飽和水蒸気量に達すると結露します。
コップの内側や外側に水滴がくっつくアレです。
汗水流して働く、とは
そういうことなのかもしれませんね。
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