恥との付き合い(民報サロン 2019年4月29日より転載)
僕は、何かにつけて人を見下す癖がある。おそらくそれは、自分が誰かに見下されているのではないか、という恐れの裏返しだと、今は思う。社会に生きていれば必ず出会う、他者の視線。視線を意識することで芽生える、恥。今回は、とてもやっかいで、未だに付き合い方を心得ていないこの意識について、書いてみようと思う。
幼少期のころから、恥の意識が強かった。例えば、親戚におもちゃやお菓子を買ってもらえそうになった時、僕は必ず遠慮していた。本当は心の中でそれを欲していたとしても、目を輝かせてねだ