【マッチレポート】静岡ダービー
皆さん、こんにちは。ゆーだいです。
今回は、J1リーグ第2節に行われたジュビロ磐田vs清水エスパルスの”静岡ダービー”のマッチハイライトを行っていこうと思います。
それでは、いきましょう!
静岡ダービーについて
今節行われる静岡ダービーは今年、磐田が2019年以来となるJ1復帰を果たし、3季ぶりの開催となった。通算成績は磐田の25勝で清水が19勝、引き分けが6となっている。1993年にJリーグが開幕し、そこからの90年代はどちらのチームも優勝を争うなど切磋琢磨してきた。しかし、2014年以降になると、互いに残留争いに巻き込まれ、静岡ダービーが行われたのは2017年、2018年、2019年のわずか3回しかない。そんな中で行われる静岡ダービー。大きな注目や期待が寄せられる中、両チームがどんな戦いを見せるのか。
スタメン
振り返り
前半
前半序盤は清水の入りがよく、球際厳しくボールに寄せる、アグレッシブな姿勢がよく見られた。これは球際厳しくボールに寄せることで磐田のビルドアップ時のミスを狙っていたと思われる。9分の場面でもそのようなシーンが見られた。ボールに対する厳しい寄せから磐田のパスをカットした神谷がドリブルを仕掛け、背後に抜け出した鈴木唯人にパス。その鈴木がGK三浦との一対一を冷静に沈め、清水が幸先よく先制に成功する。鈴木は前節の札幌戦に続き、2戦連発となった。その後も清水はボールに対する厳しい寄せでチャンスを演出する。17分の場面でも、前からのプレスでボールを奪い、白崎が遠目からミドルシュートを放つ。これは惜しくもGKにセーブされるもアグレッシブな姿勢が表現された良い攻撃と言える。
しかし、磐田も負けていない。23分に最終ラインでボールを受けた大井が鈴木に浮き球でのスルーパス。これをダイレクトで鈴木がシュート。これがゴール左隅に吸い込まれ、磐田が同点に追いつく。鈴木のシュートももちろん上手かったが、鈴木の抜け出すタイミングや動きも上手く、また、そこに出す大井のパスも非常に精度が高いと言える。また、磐田は今季から自陣からボールをつないでゴール前に迫る「ポゼッション」に取り組んでおり。この試合でも自陣からボールをつなぐ姿勢がよく見られた。そして、ゴール前では遠藤がよくボールに絡み、チャンスを演出する。32分には、遠藤の技ありヒールパスから金子のシュート。惜しくも枠の右に外れるも、遠藤のアイデアあるプレーと金子の裏抜けからチャンスを作った。
前半はこのまま1-1で終了し、両チームのやりたいサッカーがよく表現されていたと思う。パス本数を見ても清水が186本に対して、磐田は348本と遥かに凌駕しており、自陣から繋ぐ意識が非常に高いことがわかる。対して、清水はボール支配率が41%とボールを持たれる時間が多かったが、前から厳しくプレスにいくなどアグレッシブな姿勢がよく伝わった。
後半
1-1の同点で迎えた後半。序盤も清水が良い入りを見せる。49分、前からのプレスでボールを奪ったコロリが右サイドにポジションを取っていた竹内にパス。その竹内のクロスから駆け上がってきた片山がシュート。これは惜しくも枠の上に外れるも、序盤からテンション高く試合に入る。さらに、清水は攻撃のギアを上げるために、後半早々に2枚替えを決断。コロリに代わって中山、山原に代わって滝が投入され、中山が右SH、滝が2トップの一角に入る。そして、その代わって入った中山がいきなり大仕事を果たす。磐田が中央につけようとしたボールをカットし、鈴木唯人がカウンターを仕掛ける。その鈴木唯人から神谷が中央で受け、左サイドを駆け上がってきた中山にスルーパス。その中山が右足を振り抜き、鮮やかなシュートを決めます。遂に遂に遂に清水が逆転に成功する。このシーンでは磐田のパスをダイレクトで鈴木に繋いだのがとても効いたと思う。この縦パスによって攻撃のスイッチが入り、良いカウンターが展開された。また、片山の前へのランニングも俊逸であり、この動きによってDFのマークに迷いが生じ、中山も迷いなく右足を振り抜くことができた。まさにチーム全員の心が通じ合った完璧なカウンターと言えるでしょう。
勝ち越された磐田は同点にするべく、杉本に代わってジャーメイン良、金子に代わってファビアンゴンサレスを投入。しかし、悪い流れは変わらない。74分に山本が2枚目のイエローカードで退場。さらに、78分にはファビアンゴンサレスが一発レッドで退場。残り9人となってしましました。この判定に対しては様々な意見が寄せられていますが、私自身は妥当な判断だと思う。1枚目に関しては山本がスライディングでアウターでいっており、イエローカードを1枚貰っているだけに軽率な対応だったかと思いますし、そこまで厳しくいかなくても良かったのではとも思います。2枚目に関してもファビアンゴンサレスの手が明らかに鈴木の顔にかかっており、意図的なものを感じます。その後も諦めずにゴールを目指しますが、最後までゴールを奪うことはできず、試合終了。
1-2で静岡ダービーは清水エスパルスに軍配が上がった。
観た感想として
両チームのやりたいサッカーがよく表現されており、とても見応えのある試合展開でした。磐田は今シーズンから伊藤監督が就任し、ポゼッションサッカーに舵を切りました。今日の試合でもしっかりとボールを繋ぎながらゴール前に迫る場面を何回も魅せていました。前半のボールポゼッションが59%、試合全体のボールポゼッションでも52%と前後半共に清水を上回っており、自陣からボールを繋ぐ意識が高いことが分かりました。途中二人が退場するというアクシデントもありましたが、最後まで諦めずにゴールを目指す姿勢はとても心を打たれました。
対する清水は何といっても得点に絡んだ鈴木唯人、神谷、中山の活躍でしょう。
鈴木唯人は先制点を奪ったシーンだけでなく、攻撃の起点になる動きや守備での献身性などチームを助ける動きが多かったです。欲を言えば、もう一点欲しかったですね。神谷は先制点と2点目のゴールをアシストするなどチームの勝利に大きく貢献し、鈴木と並んで大車輪の活躍と言えるでしょう。中山も逆転ゴールを決め、チームの勝利に大きく貢献しました。
攻撃面だけでなく、守備面でもCBに入っている立田と鈴木を中心として、チーム全員が最後まで集中して、磐田の反撃を許しませんでした。
まとめ
結果は1-2と清水の勝利となりましたが、
磐田の伊藤監督は試合終了後のインタビューで「先にミスで点をとられましたが、その後、チームとしてしっかりゲームをコントロールしながら我々らしい戦い方ができたと思います」と手応えを口にした一方で、「後半に入るところでラインが下がり、相手のスピードなどの特徴を出させてしまった」と反省も口にしている。
良いところと悪いところが見つかった今回の試合。
今後、どのように修正してくるのか。
注目したい。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
では、さようなら。
よろしく頼みます!