コーヒースタンドを駅前に出店してみて のレビュー(6月分)。
富山駅前にて、6月に5日間×2回の出店を経て、計測したこと、気づいたこと、改善点等をここに列挙します。
【人通りについて】
①土日の南口は、店舗前をスルーして約4~5000人がマルートへ入っていく。たまに店舗をチラ見するがそのままマルートへ。
・・・南口からマルート入口までの約30mの間に購買を決定させる何かがあればものすごい売上になりそう。
②北口:平日7:30~8:30ごろまで、電車の時刻に合わせて数百人が一気に出口から出てくるが、それ以外の時間は人影はまばら。
③行き交う人々は出店テントの6m以上離れて通行する。目の前は絶対通らない。
・・・店舗に近づきたくない?未知のものへの拒否感?→大きい看板が必要。おしゃれさよりもわかりやすい表示が重要
④セントラム(市電)待ちのサラリーマンが数百人単位でいる。セントラムの収容数に限りがあるため、乗り切れなかった人は10分程度の待ち時間がある。
【販売について】
①平均売上は20杯/日。約半数が知り合いやOYATSUのお客さんだったので、新規の方は10名/日程度。
②平日、休日ともに売上変わらず。どちらも20杯前後で推移。
③南口はマルート帰りのお客さんが買ってくれる。駅近所の人多し。
・・・駅近所の人のマルート利用目的はスーパー(野菜購入)が多い。
④北口は通勤時間帯とランチ時間帯に売上が集中。旅行者も数名買ってくれた。
⑤はじめに想定していたターゲットは旅行者だったけど、コーヒーを買ってくれるのは8割富山県民(その中で半数以上はサラリーマン)
・・・旅行者は目的地への到着時間の逆算ができないから足止めしづらい?
・・・旅行者は馴染みないエリアで到着後いきなり冒険行動を起こしにくい?
⑥主な購買層であるサラリーマンの特性
・・・駅構内を利用するサラリーマンにインタビューしたところ、朝は分単位で行動している。とりあえず職場に着いてからコーヒーを購入する人が多かった。買ってくれるのは時間に余裕があったから。
→習慣化を促すサービス、提供までのスピードを限りなく0へ近づける。
⑦富山県民+県外民の友達同士のお客さんは、ブレンド名(なんなん、きときと、だらだら)を県外民に説明したり、とても楽しんでくれていた。
・・・認知度が上がれば、富山県民が旅行者を連れてきてくれるスポットになり得るかも。
⑧「富山の湧き水」というワードに引っかかって購入してくれた旅行者が2名いた。
・・・売りである、富山の湧き水コーヒーのワードチョイスは間違っていない気がする。要調査継続。
【店舗について】
①屋外、特に南口はとにかく風が強く、陶器製のドリッパー、コーヒーサーバーが2つづつ破損。A型看板は頻繁に倒れ、すごく風が強いとカウンターごと持ってかれた日もあり。
・・・風対策必須。もしくは屋外用の市販の看板などを購入するべき。DIYの限界を見た。悲しい。
②夏場は、昼に氷が不足する(溶ける)。
・・・セブンイレブンにてロックアイスを購入して補充。保冷はペットボトル氷が有用(片付け時に器具を洗う水としても使用可能なため)。
③他出店店舗を視察した際、看板の数が多く、カラフルな店舗は目について注目を浴びやすい(感覚値)。
・・・店舗が目につくと商品も見られるので購買の選択肢に入りやすいのでは。
・・・駅前店舗で新規顧客を獲得するには、おしゃれさよりもカラフルさ、わかりやすさが最も重要。
【出店について】
①富山駅構内に1 ,500円/日という格安で出店できるのは発見だと思っている。(比較として、隣接する「とやマルシェ」への臨時出店は11,000円/日)
②臨時出店届(保健所への届け出)はルール上、5日間を月二回が最大だが、会社を変えれば5日間×4回出店できるバグを保健所にて確認。
【その他お客さんからの意見】
・500円くらいのコーヒースタンドは、東京だとわりとポピュラーになりつつあるが、富山ではまだ文化になっていないので、コーヒースタンドをいち早く文化として形成したら売れるのではないか。
・店舗の表示はわかりやすく大きくして、文字情報はもっとあってもよい。
・夏を感じる冷たい飲み物の絵とか写真があったら想像しやすいし、買いたくなる。
・テント幕の前に大きくメニュー表があれば何を得っているかが一覧でわかって購入するかどうか興味がわきやすい。