ポンコツテレフォン
電話応対が苦手すぎる。
忙しいときや、いくつかやらなきゃいけないことがあって頭がグルグル回っている時は特に、ポンコツぶりを発揮する。社会人として完全に終わっている。
例を挙げてみる。この1週間だけでも、ダメだった電話応対が2件あった。
ダメだった対応その①オーナー様
「オーナー様はいらっしゃいますか?」「あっ、えっ、あ、オーナー様はいらっしゃいません!」
相手の言葉を繰り返してしまうパターン。さらに言うと、オーナー様であるうちの社長は目の前でお客さんとしゃべっていたので、本当はいた。何がしたいのか自分でもよくわからない。
ダメだった対応その②行政からの電話
「県庁の〇〇〇課、〇〇ですが、〇×△〇×△〇×△…」「あっ、えっと、社長に代わります!」
県庁以外聞き取れず、とりあえず社長に繋げるパターン。
応対以前に、あっ、えっ、などを多用する挙動不審ぶりがポンコツを際立たせている。
「原因」
①音楽に意識を向けると脳がバグる。
店内に音楽が流れているのでそっちに意識をちょっとでも向けてしまうとまずい。電話口の話を聞きながら頭の中で音楽が流れ続ける。二か所から言葉が脳に流れ込んで来るという、勝手に聖徳太子現象が起きるのだ。
②あれやらなきゃ…!って思いながら電話をすると相手の声が聞き取れなくなり脳がバグる。
考えごとをしていると、そっちに脳の容量が持っていかれて、あれ?今何話してた!?やばい聞いてなかった!となる。普通に「もう一度お願いします」と言えばいいのだが、脳がバグり状態のため、あわわ…!となってよくわからないままになってしまう。
③電話中に声をかけられると脳がバグる。
これが一番ヤバい。僕が電話しているときは、絶対に声をかけてはいけない。声をかけると、即効で脳がバグって、何が何だかわからなくなる。
「脳のバグ状態とは」
脳のバグ状態とは、思考が多角的に展開され、結局何もできない状態のことだ。スペックの低いパソコンが、同時進行で重いソフトを使うことで、フリーズしてしまう感じ。
パソコンであれば、ソフトを制限すれば作業効率は悪いけどなんとかなる。
一方で僕の脳は処理能力が高くないくせに、勝手に色んなソフトを開いてしまうため、手に負えない。音楽を取り込むソフト、話しかけられたらそれに対応するソフト、別の事を考えるソフト…全部勝手に作動する。
「対策を講じる」
電話応対は、対策しようにも一人一人内容が違うので、マニュアルを作ることができないのでどうしようもない。
今のところの対策は、電話に出るときすごく元気に「お電話ありがとうございます!越中八尾ベースOYATSUです!」と言って、この人元気で好感が持てるなあと思ってもらうようにしていることくらいだ。
そのあとのポンコツテレフォンで無事「元気なポンコツ」となるのだが、元気+1、ポンコツ-1で、なんとかプラマイゼロになっているのが現状である。
これをプラスに持っていく方法はないものかと考えた。
「元気でとても一生懸命なポンコツ」というのはどうだろう。これなら元気と一生懸命で+2、ポンコツで-1、合計すれば+1だ。
電話を取るときに「お電話ありがとうございます!越中八尾ベースOYATSUの元気なポンコツ、ゆうだいです!一生懸命お電話お受けします!」まで入れてみようか。
そうすればなんとか+1にならないだろうか。ならない。なるわけがない。それくらいはポンコツの僕にもわかる。
OYATSUでは、今日も元気にポンコツテレフォンが稼働しています。