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富山駅を利用する人々の行動パターンの気づき
富山駅は多くの人が行き交う。JRによると、富山駅の一日の利用者は約2万人。僕が出店している南口の人通りだけでも体感で1日数千人は行き交っているように感じる。
そんな駅を利用する人々の行動パターンを観察やインタビューを通して気づいたことを書いてみようと思う。
人の多い時間帯とコーヒーを買ってくれる時間帯
人の多い時間帯は朝の通勤時間だ。大体7時ごろから人が増え出し、8時半ぐらいまで通勤ラッシュが始まる。電車の到着時間に合わせて、人が数十人単位で移動する。
しかし、実は人の多さに比べてこの時間帯の売上はすこぶる悪い。1000人くらい通っているはずなのに2~3杯。最高でも5杯である。購買率はざっくり0.2~0.3%だ。
逆に一番売上がいいのは、お昼どきの12:30~13:30だ。
なぜ朝の売上が人々の通行量に比べて悪いのか。
お昼どきに来てくれたお客さん何人かに、朝のコーヒー事情について聞いてみた。すると興味深い答えが得られた。
朝もコーヒーを飲むのが習慣になっていると答えてくれた方は、朝は一度会社について、そこからコーヒーを飲むということであった。
サラリーマンの友達に聞いてみても、コーヒーを飲む人は皆一様に会社到着後、もしくは午前中の休憩時にコーヒーを飲むという。
なるほど。おそらく、朝の時間帯は行動を決めているのだ。みんな、通勤から逆算して時間を消費しているのである。朝の頭のスケジュールは分単位で詰まっていて、朝の時間帯にコーヒースタンドに立ち寄ることはスケジュールを乱すことになるのである。
逆に、昼の時間帯はかっちりとしたスケジュールがなく空き時間があればコーヒーを飲むのにTripDripに立ち寄ろうかと考えることができるのだ。
朝の時間帯は実はチャンス
では、絶対的に朝は売れないのか?と言われるとそうではないと強く感じている。なぜならコーヒー好きは朝に必ずコーヒーを飲むからだ。
今のコーヒースタンドの提供システムがよくないだけで、売れるしくみさえ作れれば、ニーズはあるので売れるはずである。
コーヒースタンドでは店舗の外装や看板、味のアピールについてずっと考えて改良してきたが、朝の通勤時間帯を狙うためにはサービス形態を考えるべきだ。
もしこの形態・サービスの形の正解を出すことができれば、朝の通勤時間帯のサラリーマンたちのコーヒーニーズのインサイトを開拓できるかもしれないと思っている。