漫画家さんに知ってほしい、電子書籍ストアの販売モデルまとめ。
こんにちは!
ナンバーナインの執行役員の工藤です。
普段はデジタル配信サービス「ナンバーナイン」という漫画家さん向けのサービスを運営しております。
私のことは以下のnoteを読んでいただければ何となく伝わるのではないかと思います。
先月より、漫画家さん向けに『ナンバーナイン』の情報を発信すべくnoteをはじめました!
▼先月の活動報告
このnoteは、ナンバーナインを利用してくださる漫画家さんも増え、売上も上がり、仕込んでることやできることが増えてきたので、それをまとめて漫画家さんに知ってほしくてはじめました!
ですので、この記事の対象読者としては下記を想定してます。
▼対象読者
・ナンバーナインを利用してくださっている漫画家さん
・ナンバーナインに興味を持ってくださっている漫画家さん
基本的に漫画家さん向けに書いていくため、専門用語や、業界の前提などはあまり説明せずに進めていくので、ご容赦ください!
では今月も始めていきます。
今月のTopicは
・電子書籍ストアの販売モデルと特性
・漫画家さんに共有したいこと~ナンバーナインの配信後のスケジュール~
になります!
・電子書籍ストアの販売モデルと特性
ナンバーナインは、取次さんを通して最大148の電子書籍ストアに配信が行えます。(2022年1月時点)
そして、電子書籍ストアごとに特性や販売モデルが異なっております。
配信サービス利用前に直接お話させていただいた漫画家さんには詳しくお伝えできているのですが、最近だと、webから直接入稿してくださる方や、打ち合わせ前に知りたいという方も増えてきたので、ここでまとめようと思います。
こちらのnoteを読んで、電子書籍の配信について、具体的なイメージを持っていただけたら幸いです。
ではまとめていきます。
電子書籍ストアには大きく4つの販売モデルがある
①巻売モデル
②話売モデル
③月額課金モデル
④広告モデル
最近だと、上記のいくつかの販売モデルが複合している電子書籍ストアが一般的です。ただ、組み合わせだけなので、この4つを知っていただければ、わかりやすくなるかと思います。
出版社さんから電子書籍が配信される際には、④は配信せずに、②と③は作品によっては配信され、①は全作品配信されてることが多いです。
①巻売りモデル
例:Kindle、コミックシーモア
一番メジャーな販売方式であり、紙書籍と同じく、1冊ごとに販売します。
②話売りモデル
例:ピッコマ、LINEマンガ
アプリ系のストアに多いモデルで、最近売上がどんどん伸びている販売モデルとなります。言葉通り、話ごとに漫画を販売する形ですね。
1話あたりだいたい40円〜70円くらいが最近の相場と感じてます。
③月額課金モデル
例:KindleUnlimited、auブックパス
月額でお金を払っているユーザーはサービス内の作品が読み放題(Netflixの漫画版というのがイメージとして近いです。)
読まれたPV数に応じて、売上が計算され支払われます。
④広告モデル
例:スキマ
すべてのユーザーがサービス内の漫画を無料で閲覧する事が出来ますが、ビュワーなどに広告がついており、その広告費が作家さんに売上として支払われます。
※1PVあたりの金額は、月額読み放題ストア>>広告配信ストアとなる事が多いです。
電子書籍ストアはストアごとにユーザーが違う
次に電子書籍ストアごとのユーザーの違いです
どういうことかというと、電子書籍ストアごとにそれぞれのユーザーが集まっており下記の図のようになっております。
このようになっている理由は大きく3つあります。
①漫画の買い方、読む方法をユーザーが選べるようになった。
前述したように買う方法が増えたことによって、読者が自分に一番相性のいい漫画の買い方を選べるようになったんですね。
その結果、昔から紙の単行本を買っているユーザーは同じように買える巻売りモデルのストアを選びがちだったり、隙間時間にぱっと漫画を読みたい人は話売りモデルのストアを選んだりという感じです。
②電子書籍ストア間の本棚の移動ができない。
ある電子書籍ストアで買った漫画はそのストアでしか読むことができません。その結果、一つのストアである程度漫画を買ってしまうと、続刊、新刊はそのストア内で検索して買うという流れになる人が多いです。
そうなってしまうと、自分がいつも使っているストアにその作品がないと、買うのが億劫になったりして、買うまでのハードルが上がります。
③電子書籍ストアはターゲットを絞って読者を獲得している
これは各ストアが差別化を図るために、推す作品や特集の組み方、TOPページのUI、テレビCMなどでターゲットを絞っているので、ストアごとにユーザー層に大きな偏りがあります。各ストアのランキング上位やTOPバナーの作品を見ていただければ、圧倒的な人気作以外は、結構違いがあります。
ユーザーのデータとしては下記も参考として面白いので、よろしければ!
ちなみに、ここ1~2年はそのストアでしか読めない作品を作ることで差別化することが増えてきたので、複数ストアを使う人は前より増えてはきました。メインのストアがあり、他でしか読めない作品だけは、他のストアで読む感じです。
ここまで、電子書籍ストアについてまとめて参りましたが、結論としては、ユーザーごとにメインで使っているストアが違うので、全ストアに配信した方がより多くのユーザーに届けられます!ということです。
そして、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の一番のメリットは数多くのストアに個人でもできるところだと思ってます。
ただ、漫画家さんによっては、広告モデルは同人誌として有料で頒布したものなので出すのはちょっと…とかDLsiteは個人で配信してるので配信除外したいこともあるかと思います。
その点についても、ナンバーナインは入稿の際に配信除外先を選択できるので、ある程度柔軟に対応可能です。
もし、電子書籍配信したいなと思っていただけましたらナンバーナインはweb上から入稿〜配信までを可能なので覗いてみてください〜!
▼デジタル配信サービス「ナンバーナイン」はこちら!
https://no9.co.jp/top
・漫画家さんに共有したいこと~ナンバーナイン配信後のスケジュール~
ストアごとの特性などはなんとなくわかっていただけたのかなと思います。
(分かりづらかったらすみません…!)
その上で、ストアによって配信日が違ったりするので、ナンバーナインの一般的な配信後のスケジュールを共有させていただきます。
※審査のあるストアがあったり、R18作品は少し違ったりするので、自分の作品の配信スケジュールが知りたい方は、お問い合わせや、DMで聞いていただけたら嬉しいです。
発売日、KindleUnlimitedの追加、LINEマンガでの無料連載開始、ピッコマでの配信開始、セールタイミングは売上が上がりやすいので、是非告知等していただけますと嬉しいです!
発売日、LINEマンガでの無料連載開始、セールのタイミングは事前にこちらから、許諾確認と日程をお送りしております!
KindleUnlimited は図のように自動で決まるので、発売日から計算していただければと思います。
また、ピッコマさんは審査の兼ね合いもあり、配信日がかなり不定期のため、事前にお伝えするのが現状は難しいです…!
告知の方法については過去にまとめたことがありますので、こちら参考にしていただけますと幸いです。
▼告知方法まとめ
https://no9.co.jp/other/faq/632
はい!2月度の活動報告はこのくらいで終わりたいと思いますが、毎月書いていきますので、こんなこと書いてほしいなどありましたらTwitterのDMでもコメント欄でも構いませんので書いてもらえると嬉しいです〜!それではまた4月に!
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