「白きルフの名のもとに」寸劇脚本 【聖騎士シリーズ#11】
聖騎士シリーズ11作目「白きルフの名のもとに」の寸劇パートのセリフ脚本です。シリーズ全体のまとめはこちらから。
【今回の登場人物】
・騎士団員・・・聖騎士の部下。共に魔王討伐遠征に参加した。
・聖騎士・・・王国騎士団長。魔王を討伐し《英雄の力》を得た。
・副団長・・・騎士団No.2の青年。聖騎士のことを心配している。
・騎士団員の妹・・・騎士団員の唯一の家族。魔障を患っている。
騎士団員:
団長、お疲れのところすみません……
お話よろしいでしょうか
聖騎士:
ああ どうした?
騎士団員:
自分は妹の魔障を治すために騎士団に入りました
《英雄の力》があれば治せると聞いたからです
差し出がましいお願いではあるのですが、団長のお力をお借りできればと……
聖騎士:
もちろんだ、すぐに向かおう
副団長:
団長、今日はもうお休みになられたほうが……
聖騎士:
これは大切な仲間の頼みだ
私にできることならいつでも力になる
大丈夫だ 案内してくれ
騎士団員:
あ……ありがとうございます!
聖騎士:
(詠唱)《白きルフの名のもとに……祓いたまえ》
(辺りが聖なる光に包まれる)
騎士団員の妹:
……? お兄ちゃん……
騎士団員:
ありがとうございます……
本当に……神様みたいだ……
騎士団員の妹:
お兄ちゃん、もう痛くないよ 泣かないで!
騎士団員:
うん……
副団長:
団長……言わなくていいんですか?
聖騎士:
ああ……いずれ、伝えるつもりだ