「何もしない」が大切な時
母は冬の寒い時期、1月に亡くなりました。
毎年同じことが起きているのかはわかりませんが、その年の1月は火葬場の予約がなかなか取れなかったので、すぐにはお葬式があげられなかったんです。
近隣の市町村の火葬場まで調べてもらいましたがどこもいっぱいで、結局は亡くなってから2週間くらい経ってようやく荼毘に付すことが出来ました。
その間私はなぜかわかりませんが、役所、銀行、相続など、めちゃくちゃ効率的に動き、しかも仕事もこなしていました。
そんな私が、お葬式を終えて、パタっと止まってしまったんです。
電池が切れた状態とはこの事だと言った感じで、なにも出来なくなりました。
過去に感じたことのない感覚で、とにかく思考停止、身体も停止してました。
パソコンの前に座り、さー、仕事だ!と思うんですが、心が止まっていたので、頭も体もとにかく動かない状態でした。
あーこれは無理だ。と悟り、そこから1週間何もしない事を選ぶ事しか出来ませんでした。
愛犬と一緒に何もしないで、焦りとか特に感じず、何も考えないで、ただただ休んでいました。
それが良かったのか、1週間後には「さー、動くかー。」と自然に変わっていました。
私はその1週間がなかったら、どうなってたかわかりません。
きっと壊れちゃってたかもしれません。
何もしない事を選ぶのは、人によっては、勇気がいるのかもしれません。
だけど、自分を大切に扱う選択の場合は、選びましょう!
自分を大切に出来た時、自然に次の一歩が踏み出せるはずだから。
今になって思うのですが、私にとってこの時の1週間は、人生一、自分を大切に扱った瞬間だった気がします。
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