その日本語、大丈夫?【1】
あなたの日本語、正しいですか?
・・・ドキッとしました?
私、中学校と高等学校の国語教諭の免許保持者なんですね。そして、過去に某新聞社の子会社で記者をしていた経験もあります。
意識をせずとも、誤字脱字が目に飛び込んでくる強みもあります。
間違った日本語が気になって仕方ないんです。
もちろん、基本は指摘もせずにスルーです。
(でないと神経がもちません…w)
でも、応援したい人、大切な友人などは指摘しています。
だって、そこがマイナスポイントになったら勿体ないですから。
特に、起業している場合、マイナスポイントは少ない方がいい!
というわけで、よく見る間違った日本語をブログネタにしています。
今までも何回か出していますが、改めて
「その日本語、大丈夫?」シリーズ!
として時々出していこうと思います。
(過去に出したものも出てくる可能性、あります)
では、さっそく。
×「うる覚え」
○「うろ覚え」
これ、非常によく見かける間違いです。
普段、間違えたりしないような人でも間違えていることが多いです。
それこそ、「うろ覚え」で言葉をとらえているのだろうなという感覚ですね。
×「とんでもございません」
○「とんでもないことでございます」
これも、よく見かける・・・というよりはよく耳にする言葉ですね、
電話とかでよく使われているように思います。丁寧に言おうとして、おかしな日本語になっている典型です。
これは、「とんでもない」でひとつの言葉なので、「ない」だけを丁寧にするのは誤り。
「とんでもない」はそのままで、丁寧にするなら後に続く言葉を敬語にするのが正解。
×「とりつく暇もない」
○「とりつく島もない」
「途方に暮れる」ことを表す言葉ですが、間違えやすいようですね。
船で海に出たものの、立ち寄る島がないとどうしようもないことから転じた表現です。「島って何?唐突でしょ?」と思っていたそこのアナタ!
・・・・唐突ですけど、島なんですよ(笑)。
×「過半数を超える」
○「半数を超える」
え?よく聞く気がするって?
多分それ、「気がする」だけです。「過半数」という言葉自体が「半数を超える」という意味なのです。
ということは、「過半数を超える」は「頭痛が痛い」同様、重複していることになります。でも、やっぱり聞いたことある気は・・・しますかね(笑)。ニュースで言っていたら、指摘案件間違いなしですね。
×「消息を断つ」
○「消息を絶つ」
イメージとしては「断つ」でも良さそうですよね。でも、「絶つ」です。
行方不明で連絡もとれない状態は、何となく「断つ」感じはしますけどね。
×「炎天下のもと」
○「炎天下」
暑い季節によく使う言葉ですね。
「炎天下」自体に「太陽の日差しが強い空の下」という意味があります。
そうです、これも「頭痛が痛い」状態ですね。重複です。
間違えているようには見えないのが厄介です。
×「対処療法」
○「対症療法」
これは、普通に間違えて覚えている方も相当数いるかな、という言葉。風邪をひいた時に使ったりしますね。新型コロナでも使うかな。
症状に対処するので「対処」と思ってしまいがちですが、「対処療法」という言葉は存在しません。「症状に対応する」で「対症療法」が正解です。
…とまあ、こんな感じで。
結構間違えて使っている言葉ってあるんですよね。
しかも、それが定着すると正解になってしまうこともあるという…
できるだけ、正しい日本語を使いましょう。