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自分の感情は自分で選べる

私のカラダに腫瘍が見つかったとき
そして悪性の可能性を仄めかされたとき

今まで生きてきた中で
一番感情が揺らいだ出来事だったと思う

あの時をどうやって過ごしていたのか
細かいことは思い出せないくらい
動揺していた
何も手につかなかった

1度目の手術で全摘したにもかかわらず
2年もまたずに
再びその腫瘍は私のカラダに現れた

全摘後は自分のチカラでなんとかならないかと
健康食品や民間療法に手を出した

そんな中での再発だったから
自分のチカラが及ばなかったことに
ひどくがっかりしたし落ち込んだ

2度目の手術台に寝転んで
天井についている名前も知らない
何のためのものかも知らないものを
眺めていたとき

ふと私の中から感情が消えた

恐怖と失望の中
自分の足で向かった手術台

1度目のあの病気がわかったときの
あの動揺がウソのように

凪いでいた

もうどうにでもなってしまえ
そんな捨て鉢な感情でもない

あの手術室の天井のように
私の心の中も真っ白だった


その時思った

ツライ状況だからと
オートマチックに
ツライ感情でいなくてもいいのだと
ツライ状況からは逃げてもいいのだと

どんな状況でも感情は自分で選べる
辛くて悲しい時でも
その感情に呑まれないようにすることは可能

それはほんの一瞬でいいから
意識を他に向ける事だったりする

自分の状況や
自分の感情に酔いしれたい時もあるけれど

もし今ツライのなら

感情は自分で選べるのだと知って欲しい


自分で自分の感情を見つめて
自分で選んでいるのだと自覚すればいい

ふと何かに目をやるだけで
感情なんて秒で変わることがあるから

あまりひとつの事に執着しないで
他にも選べる感情があることに
目線を移してみるといい

未だに怒りに心震えたり
感情に任せて
行動したりしてしまうこともあるけれど

感情は選べる
難しいけれど

だから少しでも自分にとって
快適な感情を持っていられるよう

あえてツライことを直視しないで
力を抜くことも大切だと思う

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