ブレない夫の話

4歳年下の夫。

年下だけどそれを感じない芯の強さがある。
ブレない。私と違って周りを気にしないで、自分が正しいと思う方に迷わず進んでいく。
(とはいえ横柄さはなく、私の意見も聞いて、論理的に納得できれば柔軟に対応してくれる人です。)私にはない、その真っすぐさと強さを尊敬している。

その強さはどこからくるのだろう?

一緒にいてまず感じたのは自己肯定感の高さ。私自身は、だいぶエキセントリックな(?)シングル母のもとで、彼女の独特で独裁的な価値観に振り回されながら育ってきたために、思春期で見事に拗らせて、自己肯定感激低のブレブレの価値観で、時に他者に依存しながら生きてきたので、なぜそんなにも自己肯定感が高いのか、なぜ自分の意思を貫けるのか、純粋に疑問に思った。(私自身も紆余曲折を経て今はだいぶ自己肯定感向上して依存しなくなったよ)

彼の家族は公務員の父、専業主婦の母、2つ上の姉という構成。

彼は、"父は子どもの頃は家庭に無関心だった"と言うが、私からすると彼の家族はとても仲が良い。互いをいじり合うこともあるが、根底に愛があるなあと感じる。だからなのかわからないけれど、彼は何か大きな決断をする時に家族に相談しない。いつも事後報告だ。それは転職する時も、結婚する時も。何かを選択する時に、自分で決断する。迷っているうちは言わない。そこが私の性格との大きな違い。私は、例えば車を買い替える時、親に相談し、兄に相談し、周りの友達にも相談したり情報収集したり、たくさんの人に意見を聞いてそれから決める。けど、彼の場合はあまり相談しない。(勝手に決めると私が怒るので私には事前に相談してくれるが。笑)

身内だからいいだろうと甘えない。むしろ友達よりも気を遣っている印象。心配かけたくないという思いが強いから、だそう。

私のエキセントリックマザー(ちょっぴり毒親)は家族内の自他の境界線が曖昧だったため、大学生になるまで私自身に関する重要な事案(例えば習い事や高校受験等)について自分で選択や決定をさせてもらえなかった。(一応私も納得して決定してきたのだと思うけど言いくるめられていた?洗脳?とも思える。だから大学生になっていざ自由になると選択と自己決定が迫られる場面だらけで経験不足で戸惑いが大きく、不安で不安で、他人に依存したりした。)
それと、思春期の頃に他の家とうちはなんか違うと感じ始めてからというもの、母のことを恥ずかしいと思っていたし、母に余計なことをされるのが嫌でそっけない態度しか取れなくなった。

だから、彼の、家族との接し方に最初は驚いたけど、恵まれた家庭環境なら彼の感覚が普通なのかも?いずれにしても家族を大切にすると言うことは素晴らしいし、個人個人としていい距離感で尊重し合っていて素敵だなと思う。

私との違いはきっと幼少期から自己選択をさせてもらえたことだと思う。個人として尊重されてきたんだろうな。羨ましっ。精神的自立が早いのも納得。

ただし、そんな彼も失敗を経験している。今思えば絶対そんなキャラじゃないのに小学生の時に少年野球に入った(すぐ辞めた)り、姉がやっているという理由でミニバスを始めて、(本人曰く向いてないのに)中高大学までずっとバスケを続けたり。中高大学と連んできた地元の同級生とは、無理して合わせていたことに気づき、大人になって付き合いをやめたり。彼も、違和感を覚えながらも周りに合わせて無理をして傷ついた経験があるからこそ、今は本当に気が合う人とだけ付き合うことにしてスッキリしている。

彼の両親も、彼が地元の同級生たちと距離を置くようになったことに気づいているけれどあえてそのことに触れはしない。その配慮が素晴らしいなあと思う。それよそれ、エキセントリックマザーになかったものは。親しき仲にも礼儀あり。まさに。

嫌なものから離れて、好きなものだけを選んで生きているから今彼はとても清々しい。好きなものはとことん大切にする。私のことも、息子のことも。彼のブレなさは、元・価値観ブレブレ他人軸依存女(笑)の私にはとても参考になるし、徐々に私もしっかりとした自分軸を作れてきている気がする。

彼に出会えて本当によかった!(私自身も、人との出会いと運と努力でここまで成長できたのだけどね!その過程で彼と出会えたことで今もさらに向上しているので感謝!)

そんな彼も完璧ではないし、今は互いの強みで足りないところを補い合っているという実感がある。そうして日々、夫婦としての絆が深まっていく。

息子も自己肯定感あげあげ人間になってほしいし、そのためにも絶対的な愛と安心感を与えることが私たちの使命!

相乗効果で良くなろう。

いいなと思ったら応援しよう!