とうとう罹ってしまいました
2022年7月末。日曜日の朝起きた夫は、喉と頭が痛いと言いながら体温を測っていた。37.5。明らかに普段より高い数字に、まさかね、と思った。
転職した夫の現在の会社は普段祝日も仕事だが、夏はお盆を含めてまとまった休みが取れる。「初めて夫婦で大型連休を一緒に過ごせるね」と話していた矢先だった。
テレビでは“3年ぶりの行動制限のない夏休み”と“感染急拡大”について繰り返し報道されていた。
私は、どうか違いますようにと祈りつつ、日曜日に検査をやっている発熱外来を探し始めた。自治体のホームページに検査ができる医療機関情報が載っており、片っ端から電話をしたが、残念ながら日曜日にやっている発熱外来は少ないため断られてしまった。
熱はどんどん上がり38度超え。
次の日改めて検査できる病院を探すと、なんとか予約を取ることができた。
予約の時間に夫を乗せて車で病院に向かい、誘導された場所で車内待機。防護服を着た看護師や医師が回ってきたら窓を開けて検査をしたり話を聞いたりするドライブスルー方式だった。
その病院では抗原検査を行った。PCR検査と違って、その場で結果が出るとのこと。医師が回ってきて鼻の中に細い綿棒のようなものを入れられる、インフルエンザの検査と同じようなやり方だ。
検査後、20分くらい経った頃だったろうか。順番にまた看護師と医師が回って結果を伝えにきた。
窓を開けると、「陽性でした」とあっさり言われた。
ショックと同時に、職場に伝えなければ、とか、ってことはしばらく買い物に行けない、とか、色々な今後のことが頭に浮かぶ。
「本人は10日間療養、同居の家族は5日間自宅待機。もし同居の家族も症状が出たら検査を受けに来て。今後のことはこの紙に書いてあります。」
さくさくと診察が進み、今後の流れが書かれた紙面と薬をもらって帰宅。
紙面によれば、医療機関に伝えた携帯電話のショートメッセージ(SMS)に保健所からIDが送られてくるらしい。そしてそのIDで厚生労働省が開発したMY HER-SYS(マイハーシス)という健康観察システムに登録でき、保健所への健康観察の報告や療養証明書の発行ができるとのこと。
正直、マイハーシスなんて初めて聞いた。保健所の業務も逼迫していると、コ口ナ流行初期から耳にしていたが、感染者の把握や管理がオンラインでできるなら画期的だと思った。