ゆちょん

初めまして。Aマッソと霜降り明星が好きです。 作家は森見登美彦が好みです。 好きな漫画家は高橋留美子です。 後は特に自己を紹介することはありません。 宜しくお願いします。

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最近の記事

バスの待合所

バスの待合所には色々な人がいる。学校へ行く人、家へ帰る人、仕事に行く人。当時の私は、学校へ行く人だった。毎朝、決まった時間のバスに乗り学校へ向かう。毎朝通うと見たことある顔が何人もいる。ある日、初めて見るおじさんがいた。おじさんと言っても30代後半から40代前半の中々の男前だった。その時はなにも気にせず、いつも通り私は学校へ向かい、授業を終え、再び、待合所に帰ってくる。そのおじさんはまだそこにいた。ベンチに座り遠くを見つめている。バスの待合所でバスを待たずして何時間も何をして

    • ヒーハーカウボーイ

      トイストーリーが好きで、今でもおもちゃを見ると、動き出すんじゃないかと、思うことがある。勿論、動き出す事はないのだが、最近、家にあるウッティの人形が勝手に喋りだす。背中の紐を引っ張れば、ヒーハーカウボーイやら、俺のブーツには~など、喋る仕組みになっているのだが、僕が朝、目を覚ますと、夜寝ていると、紐を引っ張らずとも、喋り出す。 不気味な感じは多少するも、接触の不具合かなんかだろうと思う反面、もしかして意志を持ち始めたか?とワクワクする気持ちも無くはない。夢の無い事を言えば、

      • 回収しない伏線

        昔、働いていたラーメン屋の上司に石井さんという男がいた。 石井さんは、口が達者で、40代後半にも関わらず髪が長い。常にバンダナを巻き 店の帽子を被って、葱やチャーシューを刻む。 色々と経験豊富な方で、副業で音楽活動、主に作曲活動をやっていた。 どうりで髪が長いわけだ。ちなみに、歌も上手い。 アニメや映画、特撮も好きで、見た目は完全なおっさんだが、少年のような人だった。 昭和のアニメや時代、風景は石井さんに教わった。 仕事中、仕事終わり、良くアニメの話で盛り上がり、帰る時間が遅

        • 何気ない日常から生まれる思考、目標。

          最近、何か書きたいけど、何を書いていいかわからない。 テーマを与えられ、テーマに基づいた記事や、お話を書くのは課題を やらなきゃいけない気分になり、奮起するのだが、 自発的に考えて、書くという行為が疎かになっている。 過去の経験や、常日頃思っている疑問や不満などを自分流にアレンジして 書いてみるも、これには限度がある。完全創作といってもこれまた時間が掛かりすぎる。 想像力というのは、ついてくるものではなくて、つけていかなければならない。 と、思う。持って生まれた才能があるなら

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        • 戯言
          15本
        • 短編
          2本

        記事

          午後3時おばちゃんに敬意を表して

          3時になった。これは僕にとって、一番大事な時間だ。 これを逃すと、今後の人生に色々と影響してくる。 正確には15時である。この時間が非常に重要なのだ。 これは休日、家にいる時に限る。 15時に至るまでの苦節、苦悩を皆さんに是非、聞いていただきたい。 -------------------------------------------------------------- 午前10時 窓から漏れる日差しと共に、目を覚ます。外では鳥も鳴いている。 悪くない目覚めだ。幸先が良い。

          午後3時おばちゃんに敬意を表して

          一般人ハットリくん

          小さい頃から、映画が好きで親と一緒に良く映画館に足を運んでいた。 親が連れてってくれるのは、有名で大きな映画館ではなく、 小さな味のある映画館だった。今でもあるのかは分からないが、そこの劇場が好きで 見たい映画があると、忙しい合間を縫ってよく連れてってくれた。 親に限らず、忙しい時は、親の行きつけの居酒屋のマスターの娘さんがよく可愛がってくれて、連れていってくれた。 優しくて、面倒見の良いお姉さんで、よく喋る人だった。 そのお姉さんと、確か、ドラえもんのび太の創成日記を見に行

          一般人ハットリくん

          雄介君

          珍しいかもしれないが、中学校の頃、学校へ向かう道中の時間が非常に楽しかった。 特に約束をしていたわけではないが、気付くと僕は、雄介君と談笑しながら学校へ行くのが日課になっていた。 僕の家を真っすぐ行くと、雄介君の家がある。 雄介君の家に着くと、大体は待たされる。勿論逆もあるが、 調子の良い時は、僕が雄介君の家の前に着くと同時に雄介君が降りてくる。 これが非常に気持ちいい。無駄が無い。 この瞬間の為に生きていると言っても過言ではなかった。 そこから学校へ着くには15分ほど歩く。

          3番街レトロ

          雑多な人混みを掻き分け、賑やかな一番街を抜けると、二番街へと続く通りへ出る。 人通りは減るが、一番街に負けじと賑わいを見せる。 多くの飲食店が並び、どこのお店も繁盛している様子だ。 独特な匂いを放ち、涎が出そうになるのを抑え、更に奥へと進む。 細い路地裏を抜けると、三番街へと出る。 古き良き懐かしくもあり、それでいて不気味な雰囲気が漂う。 空き家が並ぶ中、一軒だけ営業しているお店がある。 「3番街レトロ」と今にも壊れそうな看板に書いてある。 決して大きくは無く、小ぢんまりと

          3番街レトロ

          青と黄色

          約30年、生きてきて昔から好きなものというのは変わらないなと最近思う。 小学校の頃、ドラえもんが大好きで、いつからか忘れたか毎年、劇場まで映画を見に 連れて行ったもらった記憶がある。 当時は、立ち見の時もあった気がする。映画館に行くと必ず、そこそこ大きめのメダル的なものを買ってもらうのが楽しみでもあった。 今はあるかわからないが。 地元の小学校でドラえもん全45巻を持っていたのは、多分私だけだったと思う。 ドラえもんの身長、体重、誕生日まで覚えた。それくらい愛があった。 ドラ

          至福のひと時

          もし1週間でどの曜日が好き?と聞かれたら、私は真っ先に金曜日と答える。 花の金曜日とよく言うが、仕事上、金、土、日の週末は忙しくおのおのと休んでいられる職種ではないので花金だからという理由ではない。 土曜日は、1番忙しく、忙しいのは勿論、良い事なのだけれど朝から気持ち的に重圧感があってあまり好きではない。 日曜日は、世間一般的には休みなのになんで自分は働いてるの?感があって好きじゃない。 月曜日は、1週間の始まりで今日から気持ち新たに行くぞ感は嫌いではないが、好きかと

          至福のひと時

          サメの夏休み

          じっとしていても、汗が流れ出るこの季節。かき氷が唯一、活躍する季節。 朝、寝惚け眼をこすりながら身体を無理矢理起こし、外に出ると、太陽の日差しが、今日一日の始まりを告げるように 大地を照らし、思わず、「暑っ」!と声が漏れてしまう。 暑いし熱い。 風も無く、日差しだけがこの世に存在しているかと思うくらい 暑い一日の理想の過ごし方は、各々あるかもしれないが、 私は、海で遊ぶに限る。 基本的に、インドア派なのであまり海で遊ぶというのは得意ではないけれど、 海で過ごすくらいはできる。

          サメの夏休み

          冒頭5分

          映画やドラマ、世の中にある、ありとあらゆる作品の中で 冒頭5分で既に面白いと感じる作品は個人的に、神作品だと思っている。 開始早々、視聴者を引きずり込み、疲れと共に、幸福感が付いてくる。 そして、気付いた時には一週間が終わっている。 そんな神作品に出会った時、ああ生きているとな、と実感する。 と同時に、絶対に無理だと思いつつそんな作品を作ってみたいなとも思う。 別に冒頭5分で引き込まれなくても、面白い作品は星の数ほどある。 逆に冒頭5分が最高潮で、そのまま視聴者を引きずり倒し

          ヤバイTシャツ

          幼少の頃、不思議な体験を幾度かしたことがある。 家に帰ると、壁に顔だけが2つありその顔が何らかの会話をしている、みたいな事があった。意味が分からないかもしれないがこれ以外の表現が見当たらない。 当時はこれが当たり前だと思っていたのでなにも思わなかったが、今思えば、俗に言う幽霊的な類いのものだったのだろう。 ソファで寝ていて目を覚ましてふと横を見ると、完全にキャスパーみたいなお化けが浮いていたり。キャスパー程可愛くはないが。 お風呂に入ろうと思い、服を脱ぐも、Tシャツを

          ヤバイTシャツ

          生まれ変わり

          もし生まれ変わったら、と誰しも一度は考えた事はあるだろう。 あんな人やこんな人になって、斯く斯く然然 花屋さんになって毎日、花を活けていたい。 ピーナッツを食べられる人になりたい。 プロ野球選手になって美人なアナウンサーと結婚したい。 現状に満足しておらずそういう妄想を膨らみに膨らまし人は頭の中だけで 満足してしまう。それでいい。妄想は人を幸せにする。 妄想するだけで微量でも幸せというものを感じることができる。 なんて素晴らしい生き物なのだろう。 美味しいチャーハンが作れなく

          生まれ変わり

          スライディングドア

          昔、スライディングドアという映画を見て、感銘を受けたのを覚えている。 学生時代、狂ったように映画を見ていた中でとても印象的な映画だった。 映画好きの友人から勧められて見たのがきっかけだったが、 私も人に勧める際、この映画を挙げること多い。 主人公の女性の方が、電車に乗れた場合と、乗れなかった場合に起こるであろう 2つのドラマを同時進行させて描く、所謂ラブストーリーなのだれけど、これがまた面白い以外の 言葉が見つからない。他にあるなら教えてください。 あらすじを見ただけでも興味

          スライディングドア

          そういう時に限って

          誰もが一度、口にする 「そういう時に限って」と。 普段は持ち歩いているのに、いざという時に持ち合わせていない。 次の日朝早いのに、全然眠れない。 今日早く帰らないといけないのに、仕事が長引いて中々帰れない。 すこぶる、ラーメンが食べたいのにお店がやっていない。 そういう時に限ってである。 挙げだすと際限ない。これは人生にさほど影響は無く可愛い方だが、 人生を大きく左右する場合の限っても存在する。 出先で急な腹痛に見舞われ、トイレを探すも中々見つからない。 この世からトイレが無

          そういう時に限って