四畳半神話大系 完
こんばんは、ゆうです。
本日は昨日の続き、
「四畳半神話大系」
をすべて見たので、感想を書きます。
振り返りとして、主人公である「私」は不毛な大学生活を過ごしていた。
ひょんなことで、いろいろなサークルを入り、2年過ごしていても「私」の生活に対する満足度は上がらなかった。
どこに所属していても、小津という人間が自分の邪魔をしてきて、うまくいったためしがない。
テニスサークル、映画作成サークル、自転車サークル、、、。
全てのサークルを体験した「私」は結局どこへ行っても適合することはなく、第10話では大学生において、サークルに所属しない選択肢を選んだ。
そして下宿先である四畳半の部屋で日常のほとんどを過ごしていた。
1年、また1年が過ぎ、少し外へ出かけよとした「私」は入り口のドアを開けた。
その先にはまた「私」の四畳半が続いていた。
ん?どこか幻覚を見ているのかなと思った「私」は少し時間をおいて、また外への扉を開く。
やはりそこに見えるのは「私」の四畳半であり、外への廊下ではない。
慌てて線路沿いの窓を開くためにカーテンを思い切り開いてみても、「私」の部屋に続いてしまう。
扉から扉へと開いても、永遠と「私」の部屋にたどり着く。
そう、「私」は四畳半の永久迷路に突然入り込んでしまったのだ。
外からの光は一切なく、今が昼なのか、夜なのか、ただ刻刻と時間だけが過ぎていく。
水道は通っている。ならばその先は水道局ではないか。
威勢よく床を突き破ってみても当然「私」の部屋があった。
「私」は路頭に迷った。いくら進んでも無限ループしてしまう。
しかし、家にあったカステラとハンバーグはどこの部屋にもあり、食料には困ることが無かった。
「私」はこの時間を有効に使おうと今まで読めていなかった本や筋トレなどに精を出した。そして、壁を突き破るなど、探検も試みた。
「私」はある発見をしたのだ。
「私」の部屋だと思い込んでいた部屋は、少しずつ変わっていることに。
「私」は気づいた。ここは「私」自身のパラレルワールドの世界であり、大学に入った「私」がいろいろなサークルで人生を謳歌しているのだ。
いままでのサークル生活に不毛さを感じていた「私」だったが、四畳半にずっといる「私」から見れば、バラ色までは行かないが、十二分に楽しそうに見える。
客観的にみて、テニスサークルにいても、映画作成サークルにいても、特徴があり、人生に味があるではないか。
「私」はパラレルワールドの「私」の部屋を観察し、全てを悟った。
その瞬間、小津こそが自分の邪魔ばかりをすると思い込んでいたが、実際は違うのだ。
小津は友であり、切っても切れない存在。
四畳半の迷路から解放された「私」は一目散に小津を探した。
迷い込んでから2か月ほどたっていた。
オチまで話すのはナンセンスなのでやめておく。
やっぱり面白い。どこが、何が、面白いかと尋ねられたら少し言葉は詰まるが、自分の心にすっと入ってくる。
考えさせられる内容だ。
どの選択をしようが、どこの道を進もうが、後悔することなく、全力でやってみよう。
僕はこの作品からこのように教訓を得た。