事業研究シリーズ: Instacart health
祖母に健康的な生鮮食品を届けたいなー、お金がなくて日々の生活に困っている、でも食料品は無料で買えたらなーと思ったことはありませんか?そんなサービスが米国Instacart Healthから発表されました。(皆さんが知るInstacartのヘルスケア部門です)
Instacart HealthのCare Cartという機能を使えば、特定の疾患を持つ患者であることが条件に、医療従事者もしくは介護者が、患者に代わって食料品を注文、その代金はFresh Fundsを使えば患者は支払いが無料になります。(大企業や、保健会社がFreshFundsに事前にお金をプールしておく)
また、米国ではSNAP (Supplemental Nutrition Assistance Program)という低所得者用の食料配給プログラムがあり、参加者はなんと2022年9月時点で4,000万人です。(アメリカの人口の約12%)
このSNAPに登録している方は、EBTと呼ばれる電子決済マネーを使って、EBT対応のスーパーで買い物ができます。(ちなみにEBT決済マーケットは約$5B/moくらいだと思います。4,000万世帯、平均$127/mo受取り)
InstacartではこのEBTでの支払いを受け付けている小売パートナーを着実に増やしており、Consumerにも優しいサービスとなっています。(Instacartで働いている訳ではないけど素晴らしい取り組みだと思います)
他にもInstacart Healthでは下記のようなサービスを展開
FreshFunds - B向けサービス。特定の食品カテゴリーへの購入を応援して、健康習慣を奨励する
Medicaid給付へのアクセス – Good Measures社と提携。Medicaid会員を対象に、提携会社がパーソナライズした食品を処方する。処方プロセス:Registered Dietitianが購入商品をパーソナライズし、Care Carts内で注文できる
ヘルスタグ– 商品に23のタグを追加。 低塩分、低糖、Keto、グルテンフリー等。Instacart内の500,000商品に対応している
EBT SNAPの受付拡大 - 2030 年までにすべての食料品パートナーに拡大。2023年までに50州で受け付ける
IPO前に成長戦略の一つとして戦略的なタイミングでのPRという点でも好評価ですね。目論見書が出たら読み込みたいと思います。
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