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カヴァー曲5選!
Ligabueはライブやトリビュートアルバムへの参加などで、敬愛するカンタウトーレ(シンガーソングライター)の歌をカヴァーすることがあるが、ここではそのうちの5曲をピックアップ。
1. A che ora è la fine del mondo
R.E.M.の"It's the end of the world as we know it (and I feel fine)"<1987>にLucianoがイタリア語の歌詞をつけたカヴァー。1994年リリースの同名アルバムに収録。ライブでもたびたび演奏され、もはやLigabueのオリジナルといってしまいたいくらいの代表曲になっている。Lucianoの詞は、「世界の終わりは何時から?どのチャンネルで?」と、最後の審判の日のようすさえ、居間で安楽に椅子に座って鑑賞できる?とテレビを風刺している。現在であったら、さながらYoutubeの配信かもしれないが。
なお、イタリア語の歌詞をつけたカヴァーにはほかに、敬愛するエルヴィス・プレスリーElvis Presley(1935~1977)の"Suspicious Minds"(1969)に作詞をした"Ultimo tango a Memphis"("Su e giù da un palco"収録)がある。
2. I giardini di marzo
Lucio Battisti(1943~1998)へのトリビュートアルバム"Innocenti evasioni 2006"に収録。オリジナルは1972年にBattistiの15枚目のシングルとして発表されたもの。
悲哀と絶望に満ちた旋律をアコースティックギターの伴奏で情感込めて歌う歌声は、ロックなLigabueとは異なる一面を見せ、Lucianoの歌唱表現力を堪能できる。
3. Qualcuno era comunista
50人以上のミュージシャンが参画した、Giorgio Gaber(1939~2003)へのトリビュートアルバム"Per Gaber... io ci sono"(2012)に収録。オリジナルは1992年の作品。
8分近い長大曲だが、延々と続く冒頭のLucianoのシブい語りが印象的。
4. Dio è morto
1965年につくられた、Francesco Guccini(1940~ )のプロテストソング。ベストアルバム"PRIMO TEMPO"(2007)のデジタル版ボーナストラックとして収録されている。
Ligabueのほかにも、Fiorella Mannoia、Gianna Nannini、Zuccheroなど錚々たるミュージシャンにカヴァーされている。
5. Incontro
こちらもFrancesco Gucciniの楽曲。Gucciniへのトリビュートアルバム "Note di viaggio capitolo 1"に収録されている。オリジナルはGuccini4枚目のアルバム"Radici"(1972) "の中の1曲。