Bar Mario (1990)

イタリア人にとって、バールは日常の生活に欠かせない存在である。
朝はコロネット(クロワッサン状のパンだが、中にチョコやクリーム、ジャムが入っているものがデフォ)とカップチーノの朝食を取りに寄り、昼は昼食後のエスプレッソを一杯、仕事帰りや友人たちとの待ち合わせでアペリティフ、というように日に何度もmio bar(常連のバール)に立ち寄る。
観光地ではまず見かけないが、住宅地ではおもに時間が有り余っている高齢者が、日がな一日バールに集っておしゃべりやゲームに興じる風景も見られるという。
いわば第二の我が家のようなものらしい。
この歌は、そんな小さな街のバールBar Marioに集う人間もようを写実的に歌う。
店と店主のMarioにはモデルがいるらしいが、わたしはどうしても、映画監督作品1作目の"Radiofreccia"でバールのオヤジを演じた、フランチェスコ・グッチーニを思い浮かべながら聴いてしまう。
ギターのリフがたまらなく好き!

いいなと思ったら応援しよう!