書、出逢うこと、読むこと
司書だから
文字通り書を司っている
例えば、こう
背表紙/表紙/目次のワルツ
これが読むということ
ニーチェの謂
いつかこの世界に
変革をもたらす人間がやって来るだろう
その人間にも迷いの夜があろう
その夜に、ふと開いた本の一行の微かな助けによって
革命が可能になるかもしれない
その一夜の、その一冊の、その一行で
革命が可能になるかもしれない
ならば、われわれがやっていることは無意味ではないのだ
絶対に無意味ではない
その極上の
しかしゼロには決してならない可能性に賭け続けること
それがわれわれ文献学者の誇りであり
戦いである
Those about to write/read, We salute you
その守護者が、司書だ
背表紙が重要だと感じたら
書を手に取り、表紙を視る
目次で読むことは完結
言葉を血と肉にするため
本文と文字通り格闘する
わたしたち書に仕える者は
然るべき言葉が然るべきひとにわたるように
暗躍している
書架により
平積みにより
Tout va bien