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もけもけの猫

自転車で夜道を行くと、視線の端に、もけもけの猫。

月夜に照らされた体は、黒くて、丸くて、そしてもけもけ。

動きは、細身のつやつやを彷彿とさせる、俊敏さ。

細身のつやつやなら、何の感情も抱かないが、「なぜ君はそんなな早く動ける」と疑問を抱かざるを得ない、丸くてもけもけ。

もけもけの猫は、家々の暗闇に吸い込まれていった。

現実かもしれない。
月夜に照らされた、幻かもしれない。

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