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世界遺産紹介(16)旧グラバー住宅(長崎市)
本日もやってまいりました、ユウキです!
ブログに寄っていただき感謝します。
世界遺産検定2級の資格を持っている私。
が、紹介するシリーズ企画も、もう16回目になりました。
まだまだネタは残しているので、定期的に更新できればと思います。
1~15までのブログもぜひ読んでみてくださいね。
で、今回ですが…私の地元にある世界遺産をご紹介したいと思います。
冒頭写真でお気づきの方もいらっしゃるでしょう!
旧グラバー住宅です。
基本情報
長崎市の高台、南山手に位置する旧グラバー住宅は、1863年(文久3年、江戸時代末期)に建てられました。
1961年(昭和36)には「旧グラバー住宅」の名称で国の重要文化財に指定され、2015年(平成27)に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産に登録されています。
(「グラバー邸」という呼称もありますが、ここでは「旧グラバー住宅」と表記させていただきます)
「明治日本の産業革命遺産」の説明については、こちらのブログもご覧ください↓
名称の通り、スコットランド出身の商人トーマス・グラバーが、親子二代に渡り暮らした場所で、現存する日本最古の洋風木造建築、そして最初の和洋折衷建築といわれる建物です。
トーマス・グラバーについて
旧グラバー住宅に触れるにあたって、やはりトーマス・グラバーについても触れないわけにはいかないでしょう。
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(無料素材サイトより)
グラバーは1859年(安政6年)9月19日、まだ開港して間もないころの日本へ、21歳の若さでやって来ました。ジャーディン・マセソン商会(イギリスの貿易会社)の代理人ケネス・ロス・マッケンジーの仕事の補佐としてやって来たグラバー。マッケンジーが中国での業務のため長崎を去ると、その業務を託されたのです。
その後1862年(文久2年)にグラバー商会を設立し、貿易商人として活躍します。また、日本人の英国留学の援助を行う、大阪造幣局の開設、キリンビールの前進であるビール会社「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」の設立に尽力するなどして、1908年(明治41年、70歳のとき)には近代日本に貢献をしたとして叙勲を受けました。その3年後に東京の自宅で亡くなり、現在は長崎市の坂本国際墓地で妻のツルと共に眠っています。
調べてみたらその他にも様々な功績を残しており、要約すると幕末から明治期における急速な近代化に大きく貢献した人物、ということがいえるでしょう。
旧グラバー住宅、グラバー園について
長崎観光に来たなら、高い確率でそのコースに入っているであろう場所が、旧グラバー住宅のある、「グラバー園」です。
グラバー園には入場ゲートが二ヶ所あるのですが、どちらから入って観光していただいても大丈夫です。
敷地内には洋館が数多くあり、その建物ももちろん良いのですが、何といっても見晴らしのいい高台に位置しているので、長崎の市街地を見下ろす絶景も、グラバー園の名物になっています。このように。
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では旧グラバー住宅の説明を。
先程も説明したように、現存する日本最古の洋風木造建築なのですが、実は最初の和洋折衷建築ともいわれています。コロニアル様式(17~18世紀に欧州のいくつかの国で用いられていたもので、アメリカで発達した建築様式)と日本の伝統建築が融合した建物は、屋根は日本瓦が使われ扇形に。壁は土壁(漆喰)を用いているほか、レンガの煙突、アーチ型のドア、木造菱格子の天井を持つ広いベランダ、石畳の床に木製の独立円柱が立つ等が特徴です。
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(無料素材サイトより)
景色の話をくり返しますが、旧グラバー住宅は、特にこの辺りでも立地が一番良くて、窓越しに庭の向こうにある、長崎の港を一望できる場所に立ってるんですよ。
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海を挟んで稲佐山が見えてます。
(無料素材サイトより)
トーマス・グラバーはこの場所から、どんな思いでこの景色を見ながら、過ごしていたのでしょうかね。
そして、もし彼が現代の長崎の景色を見たら、どんな反応をするのか・・・。
私が訪れた時は、ふとそんなことを考えたりました。
地元だよ。
長崎県は私の地元。であるが故に、といいますか、旧グラバー住宅については「観光しに行くぞ」という気持ちはそれ程無かったのが正直な所でした。
前に出した大浦天主堂の記事でも少し触れましたね。
こちらになります。
その大浦天主堂はグラバー園の近くにあります。
大浦天主堂も「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されています。観光される方はこことセットでグラバー園も訪れると良いでしょう。
そして余談ですが・・・ハート形の石ですよ❤
今や知らない人がいないくらい有名になった例のやつ。
時間が有ったらそちらも探してみてくださいね。
リンクとアクセス
アクセス:路面電車の場合、大浦天主堂もしくは石橋電停下車して徒歩。
長崎駅からの場合は乗換必要です。
バスの場合は大浦天主堂もしくはグラバー園バス停下車後徒歩。
詳細はグラバー園公式サイトまたは交通機関のサイトで。
グラバー園公式サイトはこちらです↓