![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155691219/rectangle_large_type_2_8f87d892d4ca3dd509f125aa0dc4d593.jpg?width=1200)
ほめすぎはよくないの?「ほめる」に代わる3つの伝え方
こんにちは。ゆっこです。
最近ではもう「子どもは叱ってナンボ!!」なんて声はほとんど聞かれなくなりましたね。
講座やイベントに来てくれるママさんたちも、「できれば叱らずに、良いところを伸ばしてあげたい」という方が多い気がします。
でもでも、「ほめすぎも良くない!」なんて情報を聞いたことはありませんか?
私は以前勤務していた幼児教室でも「叱らない育児」を伝えていましたし、長女が小さい時も「叱る代わりにほめて伸ばす!」というスタンスで育児していましたので、この情報を聞いた時は「えーーー!まじーーーー!!てかどっちーーーー!?」となりました。笑
で、よくよく調べてみると、「ほめる」という言葉の捉え方の問題があるんですね。
ほめるという言葉の意味
「ほめる」という言葉には、「上の立場の人が、下の立場の人を評価する」という意味合いがあるんです。
イメージとしては、10年先輩の上司が、新入社員に「お!頑張ってるね!」というような感じでしょうか。
逆に新入社員が上司に「すごいじゃん!」と言ったら、気分を害する上司もいそうですよね。
それは「ほめる」に「評価する」という視点があるからなのです。
で、この「ほめる=評価」を繰り返していると、それを受け続けた方は、「評価されることをしよう」が行動の動機になっていきます。
いわゆる「他人軸」での行動になるんです。
なぜなら「評価する」というのは、その人の価値観の「とある基準」にのみ照らし合わせたものだからです。
たとえば、日本では「ごはんは残さずにお皿がピカピカになるくらい食べ切るのが礼儀」とされていますが、韓国などでは「ごはんは残すのが礼儀(食べきれないくらい出してくれてありがとう)」とされています。
「お皿ピカピカにしてえらいね」とほめることは、そういう日本だけの「とある基準」に照らし合わせていることになりますよね。
すべての人の価値観の中にこういう基準がいくつもあって、そこに照らし合わせて「いい」とか「悪い」とか評価しているわけです。
でも価値観って一つじゃないので、ある一つの価値観に合うように合うように頑張ったところで、別の価値観・基準で評価される場所に行ったら、何も役に立たないかもしれない。
ここ最近「他人軸」ではなく「自分軸」で生きよう、みたいなことが言われているのは、今までは日本全体の基準がほとんどみんな一緒だったけど、どんどん価値観が多様化している時代、他人の評価だけに沿うように生きていたら、どんどん苦しくなるよ、ということじゃないでしょうか。
で、話を戻すと、評価の意味合いの「ほめる」を繰り返していると、子どもは「人からの評価」を求めて行動するようになってしまう。
そんな懸念から「ほめすぎは良くない」と言われているのです。
「ほめる」に代わる3つの伝え方
じゃあどうすればいいのか?
今回は「ほめる」に代わる3つの伝え方をご紹介したいと思います。
どれも私が今でも実際に心がけていることです。
①感想を伝える
たとえば子どもが描いた絵や工作を持ってきた時。
「この絵、すごい好きだな〜」
「この色づかい、すごく素敵!」
みたいな感じで、率直な感想を伝えます。
②感謝する
たとえば子どもがお手伝いをしてくれた時。
「助かったよー!」
「ありがとう〜!」
と感謝の気持ちを伝える。
「うちの子お手伝いなんてしない!」という方も、ふとした瞬間、物を拾ってくれたり、ドアを閉めてくれたり、そんな些細な助かった瞬間があるはず!
③リスペクトする
同じ「すごい!」でも、上司が部下に「きみ、すごいじゃないか」という場合もあれば(そんな漫画みたいな言い方実際にはないかもしれませんが笑)、
友達が何か頑張っている時に思わず「すごい〜!」と言ってしまうことってありますよね。
後者の「ほめる」は評価というよりはリスペクトの気持ちから来ている言葉なので、どんどん伝えていいんじゃないか、と個人的には思います。
素直な気持ちを伝えよう!
この3つに共通するのはどれも素直な気持ちを伝えているということ。
YouメッセージとIメッセージという言い方もあります。
相手が主語になるYouメッセージは「あなたって〇〇だよね」という評価の言葉。
自分が主語になるIメッセージは「私はこんなふうに感じてる」という素直な気持ちを表す言葉。
相手への伝わり方が全く違います。
いくら「自分軸を大切に」といっても、すべてを子どもの自己判断に任せる訳にはいかないですよね。
命を守る交通ルールだったり
健康的な生活習慣だったり・・・
「ほめる」ことで子どもを上手にコントロールすることが必要な時もある。
でもそんな時も、ほめると同時になぜそういうルールを守って欲しいのか、という理由も一緒に伝えると、
「ママはあなたに事故に遭ってほしくないから」
「ママはあなたに健康でいて欲しいから」
というIメッセージを伝えることになるのではないでしょうか。
「叱らない育児」とか「ほめすぎもダメ」とか・・・
頭で考えすぎると「一体どうすればいいんだー!」となりますが(笑)
せっかく心に湧いてきた賞賛の気持ち、考えすぎて伝えるチャンスを逃しちゃうのってすごくもったいないですよね。
理論はほどほどに、素直な気持ちを大切にしたいなと思う今日このごろです。