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強制把握で更衣が困る…ADLでどう導く?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪


《強制把握の現象》

強制把握の現象とは触ると…
①握ってしまう
②離せない

意思とは別に強制的にやらされてしまうことが問題です。

更衣動作をした時に握ってしまい離せないから動作ができません。
ADL(日常生活動作)という行為に問題が起こってきます。
着替えたい、着たい時にできなくなってしまいます。

なぜ起こるのでしょうか??
現象から、いつも「どうしたらいいの?」と方法論への思考にいってしまいます。
「握らないで離して!!」といった練習になってしまいます。。。

《原因追及!!》

ポイントは原因です!!
なんで起こるのか?がわかるからどうしたらいいかがわかります。

手から入ってきた表在感覚は外側・前脊髄視床路を通って視床へいきます。
その情報が3野(頭頂葉)にいき、前頭葉にいって、補足運動野、運動前野、4野にいくことで握るという現象が起こります。

感覚→知覚→認知→戦略→起動実行

強制把握は子供の頃にあります。
入ってきた感覚に対して全て握る必要はないわけです。
判断しているのは前頭葉です。
認知の部分で抑制することによって「動かなくていいよ」となるはずなのです。
視床と前頭葉や感覚野と前頭葉は繋がっています。
これがうまくいかないことで抑制できないことで強制把握が起こってしまいます。
入ってきた感覚情報を認知化するところでうまく抑制できなくて困ります。

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