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身体図式と身体表象の定義とアプローチの違い

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪


《身体意識?身体表象?身体図式って何?》

言葉だけ先行するとよくわからないので、自分の体や身近なもので例えて理解を深めましょう!例えば、車で考えてみます!
身体意識(概念)  :タイヤ4つ、右ハンドル、ミラーが2つとバックミラーが1つある
身体図式(スキーマ) : 車幅感覚→体性感覚情報
身体表象(イメージ) : 車の見た目、円形、車高が低い、ガルウィング→視覚情報

《重要なのは頭頂葉!!》

身体の動きがどうなっているか、どんなことを感じるかなどの情報が入ってきます。
脊髄視床路
 意識にのぼる表在感覚→視床→一次体性感覚野(3野) 
・内側毛帯路
 意識にのぼる深部感覚→視床→一次体性感覚野(3野)
・脊髄小脳路 
 意識にのぼらない深部感覚→小脳→視床→一次体性感覚野(3野)

感覚情報とは受容器が発火して脳(一次体性感覚野)に届くことです。

この感覚情報(3野)は→知覚化(1野・2野)され→頭頂葉(5野・7野・40野・39野)で認知します。
認知=高次脳機能。
頭頂連合野で2つ以上の感覚情報を統合しています。

身体の情報はどうやって培っていますか?
物があったときに、物と身体を合わせていく必要があります。
車庫に対して車を入れていかないといけない。ミラーで見ながら車の幅がどれくらいかを確認します。
同様に自分の体がどうなっているかを確認します。
視覚情報をもとに身体がどうなっているのかを組み合わせていきます。

この頭頂葉の機能の低下があると、車で例えるとカーブで違う車にぶつかったり、擦ったり、すれ違った時ミラーが当たったりします。
患者さんも足を引っ掛けてしまったり、ベッドに身体を合わせていけず、空間に自分の身体を定位できないので図式がずれてしまうからプッシャーのような現象が起こってしまいます。

表象がなければ、目で見ても自分の手がどうなっているかわかりません。
自分の体がどうなっているかと言う感覚情報と目で見て空間がどうなっているかの統合をするところの問題があります。

5野・40野は体性感覚優位型(自分の身体に物を合わせていく)。
意識にのぼる7野・39野は視覚情報優位型(目で見たものに身体を合わせていく)。
右脳の39野が障害されたら、半側空間無視が生じます。
目で見たものに身体を合わせていけないから、運動が起こってこないという現象が起こります。

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《深部感覚の評価》

患者さんたちの深部感覚評価していますか??
95%は無意識なので、ここは患者さんに質問で聞けない部分です。
見て判断します。
入っている情報を意識することはできたとしても統合して使う時に働かないと意味がないのです。
患者さんの動作を見ながら感じていく必要があります。
評価をするならば、体性感覚評価と視覚情報の評価が必要です!

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《自分の身体図式を体験してみよう!!》


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