
たぬき顔が好きなくせに、ねこ顔の私なんか選ぶなよ。ふざけんな。
今日は月2程度の子供達を夫預けて1人時間をもらえる日だった。
朝子供達を保育園に送迎した後家に帰り、ぼーっと家事を一つ一つ丁寧にこなして行った。
溜まった洗濯物を回し、少し肌寒い青空の下、気持ちがいいと寒いの間で陽気に音楽をかけてぼーっと洗濯物を干してた。
ただ干してただけなのに、
ふと、不倫されて離婚宣告をした夫に言った言葉がフラッシュバックした
「世界で一番私を可愛いと思っている人と結婚したと思ったのにな。」
その日大泣きしながら言った言葉だった。
それはほぼ1年前、夫との再構築は望めなくとも良い関係を築きたい。
そう思って頑張っていた時期があった。その日は調子が良くて、夫がアウトレットに行きたいというので私も行きたい!と言って一緒にお買い物をしたのだった。
その日は夫が子供達を見てくれる日で、私も気分転換にそのままアウトレットに置いて行ってもらって、夫と買い物中もバイバイをした後もラインをやり取りしながら、この服はどうかな?とコーディネートを見てもらってたりして、今日は仲良くできてて嬉しいなあ。って上気分だった
上気分だから、久しぶりに新しい下着を買いたい!!なんて思って、何年もぶりに新しい下着を買ったんだ。
新しい下着を買って、産後急激に夫の不倫のストレスで痩せてそれならついでに筋トレでもするかと、少し自分のスタイルに自信が持てるようになっていた頃だったから
今日はこんなに仲良くできたし、新しい下着を買ったのを夫に見せたら、ゆっこの下着姿なんて久しぶりに見たなあって、思うかな?喜んでくれるかな?なんてウキウキしながら、夫に可愛いって思ってもらいたいって、ドキドキ楽しく過ごしてたんだよね。夜までしっかり熟考して買い物した終盤
あるお店に入ったらそこに
夫が浮気相手の誕生日に送ったプレゼントの鞄と同じものが売っていて、一気にフラッシュバックが起きて、その瞬間から涙が永遠と止まらなくなってしまった。アウトレットでずっと大号泣。笑
帰りのバスも帰りの道中も大号泣。
だって、私はこんなにウキウキ下着を新調して、夫が私の下着姿見るのなんていつぶりかな☺️喜んでくれるかな?って考えてたけど
下着姿なんて、浮気相手のいくらでも見てたじゃん。って、私何やってるのかな?ってバカみたいだなって。思ったら情けなくて涙が止まらなかった。
夫は元々小動物みたいなホワホワした女性がタイプで、私は小動物とは程遠い猫顔でおまけに夫に対して産後から気も強くなったときてた。
それでも、夫は私の容姿に惚れ込んでくれていて、初対面で私に一目惚れをして、世界で一番可愛いと言って1年間追っかけてくれてお付き合いまでしていて、ずっと私を可愛い可愛いと言ってくれていたから
容姿コンプレックスが酷かった私は、最初は嘘だろ。なんだこの人騙そうとしてるのか?って思っていたけど、ずっと伝え続けてくれるから、その言葉に何度も救われてきていたりもしていて
だから浮気がわかった時、相手の容姿を見た時、
浮気相手が私とは真逆の狸顔のふわふわした女性だったのを見てなんとも言えない感情になったんだ。
そっか、そうだよね。って。
他にも私に、ゆっこちゃんはダサいから嫌だ。とか(産後で家計も火の車で自分にお金を使う余裕がなくてボロボロだった。あと元々ファッションにも無頓着だし、物質的な見栄にも興味がない。夫は真逆でおしゃれで見栄っ張りな人だった)
結婚に至った授かる原因を作った夫にあの時のことを聞いたら、「気が狂ってた」とまで言われて、そっか、私といたかったとかじゃなかったんだって
なんか全部の言葉が棘となって刺さり、全てを否定されたような感情になってしまって、少なくとも、私たちが過ごしたこの10年のことだけは消さないでほしくて
帰宅して、夫が何買ったの?!っと楽しそうに話しかけてくれたのに、わんわん泣いて力が抜けてしまった私はそっけない態度しか取れなくて、悪いことしちゃったなという感情あって、夫が歩み寄ってくれていたのにだめだったなって
ちゃんと謝ろうとお部屋に行って
今日あったことを正直に話した。
多分私は、ゆっこちゃんは可愛かったよ。って
ちゃんと大切だったよ。って
この10年俺たちが積み重ねたものは本物だったよ。って
多分その言葉だけ、欲しかったから全てを正直に話してた。
だけど私の話を聞いて、夫は自分が責められてるとスイッチが入り、そういう話をするなら、もう出てけよ。って
私が、話を聞いてほしいの。責めてるんじゃないの。お願いだから聞いて。と言っても
分かってても、自分が悪いことをしていることはわかっているからこそ、その反応しかできなかったんだと、後からならわかるけど、
その時は、
泣きながら部屋を出ることしかできなくて
最後に
「私はね、自分の見た目にコンプレックスがあったから、自分のことを世界で一番可愛いと思ってくれている人と結婚したと思ったんだ。だからね、お願い。この10年のことまで、否定しないで?失くさないで?」
そう伝えて、涙をボロボロボロと流して
いや、咽び泣いて部屋を出て
部屋を出ても子供達のいる寝室に戻れなくて
しばらく泣いた。
今日洗濯物を干してた時も、今この文章を打っているこの瞬間も、この文を読み返しているだけで、思い出して涙が出る。
それほど私は、この事実が
心の底から悲しかったんだ。
それと同時に思った。
私は夫が好きだったんだって。
妊娠7ヶ月で離婚宣告を受けて、蓋を開けたら浮気をされていて、1年モラハラに耐えて、最後はDVまで受けて別居になった
それでも、
私はこの10年夫を愛していたし、私なりに大切にしてきたし、2人目の子供を作ったのも、もっと幸せになるためだった。
こんな結末 本当はずっと、
望んでなかったのにな。って。
悲しくて悲しくてたまらなくて
洗濯物を干しながらボロボロ泣いた。
側から見たら夫は酷い人間だし私もそう思う
だけど出会って10年いろんな思い出があるから、一言でまとめられないことばかりなのも事実だ。
確かに、好きだった。愛してた。
私なりに大切にしてた。
一番近くにいる信頼できる人だから、私の気持ちだけはわかってほしかった。寂しい、悲しい。昔みたいに愛されたい。大切にされたい。尊重してほしい。って。ただそれだけだった。
夫が私を愛してくれていたら、
私はそれだけでよかった。
たった一言の
「ゆっこちゃんが大好き」や
「いつも子供たちをありがとう」
それだけでどれだけレスでも、
家事をしなくても許せたのに。
「私を蔑ろにしないで」って言葉だけはいつも受け取ってもらえなかったな。夫はいつも私をしなかったことを怒る人だと決めつけたけど、いつも「私の気持ちを蔑ろにしないで」って言ってたのにな。
でもきっと、私も夫の気持ちを蔑ろにしていたからこんなことが起こったのかもしれないけど。
私は友達の前でも家族の前でも、もう当たり前のように笑って楽観して生きてる。
もう気にしてもしょうがないことは考えるのやめようって思ってる。
だから、毎日普通に笑ってる。
だけど、多分私はまだ
笑えるから笑ってるんじゃなくて
笑うしかないから笑ってるんだ。
洗濯物を干しながら、泣きながら
妙にその言葉に納得してしまって
メモに残した。
まだ傷が癒えてない。それでも
少しずつ、少しずつ、前進する。
今ここにある
青空の気持ちよさも
洗濯物の冷たさも
ポロポロ流れる涙も
夫への想いも
過去の悲しさも悔しさも
夫と築きたかった未来も
それが叶わなかった事実も
自分を傷つける言葉も
なんとも言えない感情を抱く今も
これからの未来への不安も
全部ただ抱きしめて
傷ついた私で
少し強がる私で
ほんのちょっと背伸びした私で
今日も、明日もただ生きて行けたら。
昨日よりはきっと、前進するはずだから。