『週3レシピ』の読者に会ってきた! 自炊経験ほぼゼロから習慣化した人のお話
初書籍『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』が発売されて3ヶ月が経ちました。毎日Twitterで #週3レシピ で検索し、私の作ったレシピが知らない誰かに届いている様子を見て、嬉しさと不思議さ感じています。
お気に入りのレシピを見つけてリピートしている人がいたり、家にあるものでレシピをアレンジしてくれていたりと、おいしい生活の一助になれて本を出してよかったなと思いました。
検索を続けているうちに、週に3回きっちり自炊をしている「やたつさん」という人を発見。
30近いツイートの写真から滲み出る生活感や、徐々に上達している姿に興味を持ちました。どんな風に日常に自炊が馴染んでいったのか話が聞いてみたい…と思い、ご連絡するとご快諾のお返事が!
noteのオフィスをお借りして、自炊経験ほぼゼロの外食or買い弁生活から週3ペースで自炊するようになるまでのお話を伺いました。著者の私でも気づかなかった発見がたくさん。週3レシピ、興味あるけど実際どうなん?という方、ぜひ読んでみてください。
やたつさん
1994年生まれ、現在26歳。都内在住、会社員。
山口「そもそも何で週3レシピを知ったのでしょうか?」
やたつさん「Twitterきっかけで、本が出版される前に見ました。自粛生活が始まった頃に買いました。料理はずっとやってみたいと思っていたのですが、始めるきっかけがなくて、ちょうどいいなと思って。Kindleで買ったので、スマホで見ながら料理していますね。」
山口「それまでの料理経験はあったのですか?」
やたつさん「料理の経験はほぼゼロで、一人暮らししてから3年間は食器や調理器具、包丁さえもない状況でした。仕事が忙しかったので、ご飯は家の近くのコンビニ、弁当屋で済ませるか、飲みにいっていました。
ある時、カード使いすぎでお金がなくなった時があって(笑)さすがに自炊でもやるかと思って、フライパン、鍋、包丁を買ったのが一年前です。でもパスタ茹でてレトルトソースかけるだけなどしかやっていませんでした。それが半年続いて、そろそろ次のステップに行こうかと思ってこの本を買ったんです。調味料や調理器具は全て週3レシピを読んで、必要なものだけ買いました」
山口「なるほど!ほんとうにお手本にしてくださっているとは嬉しいです。実際に使ってみたときに、使いやすい・使いづらいところはありましたか?」
やたつさん「初心者は豚バラがどんな見た目の肉なのか、しめじがどのきのこなのかがわからないので、買う食材の俯瞰写真があってよかったです。基本的な調味料しか出てこなくて、いろいろ買わないのも助かりますし、かつお節や干し小エビなど普段は使わなさそうな食材も複数回出てくるので、使いきれました。
あと、この本のコンセプトでもあると思いますが、食材が使い切れるのはいいですよね。僕の家の冷蔵庫が小さいので、食材が少ないのが助かります。」
山口「ありがとうございます。みそ汁は最後にかつお節入れておけば間違いないですからね。実際に料理をやってみて楽しいなと感じますか?」
やたつさん「本に出てくる調理法がシンプルなものが多いので、つまずかずに楽しめています。自分でもこんなに料理作れるんだ!というのは楽しいですね。特に肉じゃがは、こんな簡単にできるんだと驚きでした。外食はあまりせずに自分で作る母に育てられて、毎日何品も作ってくれていたので料理はもっと難しいものだと思っていました。自分で料理をし始めて、毎日何品も料理をしていた母は大変だったのかなと感じますね。品数多いのが普通の食卓だと思っていたので、一汁一菜でも満足できるんだと知れたことは大きかったです。」
山口「何品も出すのがスタンダードなのは本当に変えていきたいですね。一汁一菜が基本くらいにしておけば、もう一品出てきたときに嬉しいですし、料理する側にとっても負担が少なくてみんなに優しい献立だなと思っています。今は朝・昼・晩どんなものを食べているんですか?」
やたつさん「今は朝はトースト、昼は外に食べに行っています。マックやココイチに行きますね。夜は週3レシピを作るか、外食しています。仕事も遅い日があるので、週3レシピのペースがちょうどいいです。」
山口「私が想像した通りの頻度で作ってくださっているのですね。自炊を続けてみてご自身に変化はありましたか?」
やたつさん「外食するより自分で作ったほうがいいなと思う日が増えました。今までは肉をたくさん食べられる料理や味が濃い料理が好きでしたが、野菜が多い週3レシピも不思議と満足感があって物足りなさはないですね。むしろ野菜を食べてこなかったからなのか、自炊していたほうが健康的な気がします。自粛期間というのもあると思うのですが6kg体重が増えたのも変化ですね。前は細身だったので、三食きっちり食べて健康的な身体になったと思います。
あとは、最初はきっちり計量していた調味料もだんだんと自分の好みに合わせて調整したり、勘で入れてみたりと成長が感じられるようになりました。週3レシピの料理が本当に家ごはんっぽいので、オムライスとかを作るよりも地に足がついた日常的な料理が作れる人になれた気がしますね(笑)」
山口「このタイミングで料理できるようになっているのはいいことですよね」
やたつさん「そうですね。自粛生活で家にいる時間が増えて、Netflix見るのも飽きてきたときに、料理はプロセスが楽しいし、お腹も満たせていいなと思いました。家の周りにはすごい行きたい!と思うお店がなくて。でも自分で作ればいろんなジャンルのご飯が食べられてほんとに満足ですね。」
山口「そう言っていただけて感無量です。今日はありがとうございました!」
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自炊経験ほぼゼロから自炊を始めて、今は外食より自炊のほうがいいかもと思う日があるなんて、著者として幸せすぎる取材でした。やたつさんとご自身の姿が重なった方、ぜひ手に取ってみてください!それではまた。
写真:平野太一
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