高校生にスープを考えてもらったら、レシピがプロ級で驚いた話
先日、高校生向けに料理を教える機会をいただきました。前々から学生さん向けに教えたいと思っていたので、とても嬉しいお仕事でした。桜美林大学さんが主催する高校生向けのキャリア支援プロジェクト「ディスカバ!」が全てオンラインになり、そのプログラムの一つとしてスープワークショップを開催しました。
私が高校生にむけてスープの作り方をレクチャーした動画を見てもらい、高校生たちが自分で考えたオリジナルスープを集めてグランプリを決めよう!というプログラム。
今の高校生は料理に興味あるのかな…と不安になっていたのですが、蓋を開けてみると20人近い応募が…!それだけで十分嬉しいのですが、一つ一つのクオリティの高さ、手書きで書いてくれているレシピのかわいらしさ、スタイリングまで考えて作られた写真、全てに感動して完全ノックアウト。昨今の状況を踏まえた上で必要な栄養を取れるスープであったり、あまり料理家のレシピではみかけない卵豆腐を使ったレシピがあったり、食欲が落ちやすい夏場でもさらっと食べられるレシピであったりと、創作過程が工夫に満ちていてひたすら感動しました。私は母性が爆発するんじゃないかというくらい、愛おしくて、嬉しくて、たまりませんでした。
高校生、すごい。すごすぎる。
本当はグランプリを一つ決める予定だったのですが、どうしても3人に渡したくてわがままをきいてもらいました。最初に3つのグランプリを受賞したスープについて解説し、そのあとに応募してくださって掲載許諾してくださった方々のレシピと制作過程のメモを貼っておきますね。インスタ世代らしく、みなさん写真がお上手なのでそれもぜひチェックしてみてください。
***グランプリ3作***
野菜たっぷりスープ
山口コメント:高校生3年生の男の子が考案したスープ。高校生男子がこんな優しくてほっこりするスープを作ってくれるのかと衝撃を受けました。免疫力アップの効果がある食材を取り入れたり、癖のあるセロリを薄切りにしてたべやすくしたりしているところが素晴らしいなと思いました。何度も試作したなんて言われたら嬉しくて泣いちゃうよ…。
豆苗と卵のスープ
山口コメント:高校3年生の女の子が考案したスープ。私がスープの作り方を解説した時に話した「野菜×タンパク質+αで香りのある食材」という枠組みにぴったりと沿った組み合わせを考えてくれました。野菜が高かった今年の夏、豆苗は多くの人の食卓を救ったと思います。このレシピは豆苗がシャキシャキでおいしかった。そしてクーラーで身体が冷えがちだから生姜で胃腸をあたたくしようという心遣い。泣いちゃいますね…。
野菜ジュースで作るウインナーとブロッコリーのスープ
山口コメント:高校3年生の女の子が考案したスープ。野菜ジュースを使ってスープを作ろうというアイデアが天才。だいたいジュース1パックが200mlなので、使い切りなのも推せるポイント。それから砂糖でトマトの酸味をまろやかにしているのも驚きました。そんなこと、どこで知ったの…!感覚でやっているのであれば、ほんとうに天才だと思いました。繊細な味覚よ。
***その他の応募作品***
卵豆腐・人参・オクラのスープ
元気の源スープ
枝豆・コーン・豆腐・もやしのスープ
鮭・オクラ・コーンのスープ
牛乳スープ
ミネストローネ
みょうがと豆腐の味噌汁
緑のスープ
応募作品は掲載許諾が取れている方のみ掲載しました。応募してくださったみなさん、ありがとうございましたー!
みなさんのサポートが励みになります。 「おいしい」の入り口を開拓すべく、精進します!