自分の夢を叶えようと思う。
私は仕事柄、フリーランスとして独立開業したいという女性のお悩みを聞く機会が多い。
フリーランスとして独立開業ということは、つまり「叶えたい夢」ともとることができる。
クライアントの夢を聞くと、私自身とてもワクワクする。
「こんなことをしたいな〜って思っているんです!」と話されるクライアントの目は子どものようにキラキラ輝いていて、私はそのお顔を見るのがとっても大好きだ。
「…とは言いつつ、無理だと思う自分もいるんです。そんな大きな夢叶えられるわけないって。」キラキラしていたかと思うと、次の瞬間そんなふうにスッと輝きが失われてしまうこともよくある。
そんな時私はクライアントの心の扉を開け、そっと小さなランタンを置くことを大切にしている。
「そんな風に無理だと思ってしまうこともありますよね。けれど、私は〇〇さんのお話を聞いて、とても胸が高鳴りました!同じように感じてくださるお客様はきっといますよ!その方と出会えるように一緒にプランを考えていきましょうね」こんな具合に。
そしてそれは本心だ。
先が見えなかったり、今の足元が見えていないからクライアントは不安なのだ。であれば足元や先を照らしてあげれば不安は無くなる。足元が見えれば自分が谷底なのか、濁流の川の手前なのか…はたまた、何もない平坦な道なのかわかるので、対策を取れるからだ。
私が相談業でしているのはクライアントと一緒に具体的なプランを立て「ランタンに火を灯す」ことだった。
するとクライアントは
「なんだか視界がひらけたようです!何をすればいいのか分かったので不安も無くなりました!漠然とですが、夢を叶えることも不可能じゃないと思えます!」とまたキラキラを取り戻してくれる。なにごとにも変えがたい至福の瞬間だ。
さて、そんなふうに、クライアントの夢のキラキラを育てていくのが私の仕事であるが…不思議なことに、自分の夢に対してはなかなか同じようにランタンを置くことができないのである。
クライアントの夢は叶うと思う。これは絶対だ。
こんなに素晴らしい夢、叶わないわけないと思う。
…でも、なぜか自分の夢に対してはそう思えない。
これは何故なのだろう。
それはきっと、自分に自信がないからだ。
ここで正直に白状すると、実は何を隠そう私は「お豆腐メンタル」出身なのだ。今でさえ、絹ごしどうふから木綿豆腐…いやお鍋用豆腐くらいには弾力のある(しなやかな?)メンタルに成長できたが、やはりふとした時に絹ごし豆腐に戻ってしまう。
だから、自信のないことに対してはとにかく、へにょりとしてしまう。
自信のないクライアントに対し「自信がないのはまだ何も行動していないからですよ!自信がついたらやるのではなく、やるからこそ自信がつくんですよ!」と励ますことがある。
うーん、まさにこの言葉、リボンをつけて自分自身にお返ししたい。
そうなのだ。
私は自分の夢に対して、なんだかんだ言い訳をつけて「やらないまま」なのだ。だからいつまでも自信がない。自信がないから「叶うわけないよ!」と自分に言ってしまう。その繰り返しで絹ごしどうふになったり木綿豆腐になったりを繰り返している。
…そんな自分を卒業する時がきたようだ。
それは2年ほど前から予感していたことだったが、いよいよその時がきた。
ここらで腹を括るしかないだろう。
だから、私は、私の心にランタンを灯したいと思う。
そしてそのランタンを持って、暗闇を照らしながら、歩くしかないのだ。
一歩進むだけでも、見える景色は変わる。
見えるから「わからない」でなくなる。
不安や恐れも小さくなっていく。
そして自分に自信を持って、今度こそ夢を叶えようと思う。
どんな夢かって?
それはまたいずれ。