生きてるってなんだろ
日本にいると生命力とか忘れがちだけど、途上国に来ると、日々生命力しか感じない。
バナナを置いておくとすごい勢いで腐るため一日三本くらい食べたり。ていうか木からもいだ一房なので半分スタッフに配るし。エレベーターに大量の蚊が毎日飛んでるし。野菜買ったら芋虫やら何虫やらがわんさか出てくるし。卵は割るまで中身が食べれるか分からないし。あ、たまに中身腐ってるってことです。野良猫がむしゃむしゃイカを食べるし。全裸の赤ん坊が道路で砂まみれになってるし。食用鶏が放し飼いだし。
どれも日常になってくると何も思わないのが不思議だが、やっぱり面白いし、生きてるなぁと感じる。
日々は平和なのに、当たり前だがこの国の歴史を聞くとやっぱり綺麗ではない、たくさんの血が流れたり、犠牲になった人がいたり、汚職まみれのドロドロだったり。でも自由を勝ち取ったり、国を良くするぞと意気込んだり、やっぱり生命力なんだろうなと思う。
*
仕事のチームでゴタゴタしてて、組んでまだ数ヶ月の若い男の子が珍しく凹んでいて、すんごい話を聞いてあげて、彼の良いところなんかを伝えて、私なりに激励した。私なんかの激励で頑張ろうと思えたって、いい子だなぁ。でも問題起こした別のメンバーよ、お前年食ってんだからちゃんとやれやと本人に説教したけど、なんか捻くれてて面倒臭い困った奴である。
そういう人間関係のゴタゴタや気遣いとかあんまり関係ないこの国が今の私には丁度いいなと思うのであった。
唯一の悩みは朝の5時から鳴き出す、大声の鳥ちゃん。安眠妨害で枝を切るぞ。