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手相紹介―雁陣紋


雁陣紋

その昔項羽が此の手相だつたといふことだ。一度名を売ったが最後、一躍して宰相の印綬さへも帯びることの出来る運命になる。唯一度その一度の名が必要である。
 騒人墨客の徒が一度名作を物すると一躍して大名をなすそれである。家郷に帰った時、多くの人達に見送られ、護衛されている自分が、本當にこれが昔日のおのれであるかと顧みる程の異數の出世である。

慈愛占易254頁(一部仮名遣い変更)

項羽という人物をご存知であれば、いかに強相であるかがわかる。項羽は中国の歴史上最も勇猛といわれる将で、「覇王」という言葉は項羽を指す、とあるほど。また、項羽は重瞳というひとつの眼球に2つ瞳孔があるという特殊な相をしていたとも伝えられている。

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