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※あくまで妄想です #00[ひとり旅に出たい]
「外に出るなというけれど、僕は家にいるのが好きなんだ」
今月号のポパイがそう言ってこっちを見ている。
家にいるのはは控えめに言って大好きだ。
パジャマで仕事しても眠いからという理由で少し昼寝しても昼にケーキだけ食べててもおならしても漫画読んでも思いついたように踊り狂ってもツッコミが入らない。
とても自由である。自由は本当に愛おしい。
でもだからこそ、それと同じくらい旅に出るのが大好きだ。
誰かと行くのも、ひとりでいくのも好きだ。
ひとりで旅に出るとある程度は孤独だし、なんか勇気が出ないときがあったりするけれど、なかなか健全な孤独を味わっているように思う。
行き当たりばったりでも、漫喫で漫画読みながらテキトーに寝ても、道や時間を間違えても、ケーキを2個ひとりで食べても、酒をちょっと飲みすぎても怒る人も止める人も嫌な気持ちになるひとはいない。
ああ本当に自由は癖になる魔物である。
旅の自由は家での自由と酷似している。
違うのは新しさがきちんと実物サイズで自分の中に入ってくることである。いい意味でも悪い意味でも。
ちょちょっと調べれば情報、レビュー、高画質の写真が出てくる。誰かの情報をコピーして行ったと言ってもあんまりバレないし、多分自分もほぼ行った気になれる。
それでもわたしは直接触れたい。
目的地に向かうまでの景色やそこに住む人たち、その町に染み込んだ常識や味、それを見たときの自分の思考や感情。
いい出会いも大したことない出会いも、自分の足で歩いて見て、誰かの言葉でなく自分の言葉で脳にしまっておきたい。
しかしながら現在こちら日本は緊急事態宣言下。
もう妄想に頼るしかないのだ。
足りない頭で考えて、浸って、いつか来る日に思いを馳せる。
そんなしょうもない妄想に、次回から少しお付き合いいただきたいと思う。
そう、あくまで妄想です。