真の深刻劇場はここでした、親子の絆って。未だ自問自答してます。 15
え?とかひいいっ!しかない☆驚きすぎて寿命が縮まるはなし
※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。
S君から「ご安心くださいおかあさん」の
お電話があり。
本当に関東のほうに
仕事に行ってしまったらしい長男からは
それから数ヶ月電話一本ありませんでした。
心配ではなかったわけではありませんが…
正直ホッとしていました。
遠くならなにもしないだろうし。
もうなんだか
忘れてしまいたいくらい長男には辟易でした。
って。
そんな冷たい母でした。
長男がいなくなって数か月。
9月になったある日。
長男から突然電話がかかってきました。
(ま、まさかお金くれじゃないよね・・・・)
いつもついそう思ってしまうクセがついているビクつく私に
長男はなんと言ったでしょう。
「おかん、
あんな、おれ、子どもできてん
そやから結婚するわ」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
(声も出ずパニくる私)
「でな
明日連れていくから
会ったって。」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
だ、だれに?
あ、彼女か・・・・
ってか
え?え?
と完全に動揺している間に
長男は待ち合わせの時間と場所だけを私に伝えて
電話は切れました。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
ひいいいいいいいいいいいいいっ
どゆこどだぁぁぁ???
意味がわかんない
意味がわかんない
意味がわかんない
彼女がいたのは知っていたけど
長男は関東で働いているのに
なにがいったいどうなってるんだ?
てか長男は今どこにいるんだ?
ってかその彼女ってどこの誰なんだ?
で、一番大切。
親御さんは一体どう思ってるんだ????
いやいやいやいやいや…
もう完全にパニくっていました。
た~す~け~て~~~~~~~~~~
動揺しまくっても
なにをすることもできなくても
翌日を迎えるしかないでしょ?でしょ?
明日になるのが恐すぎて
「穴を掘って埋めてください、もう💦」
…とホンキで思いましたそのときは
翌日。
大雨の中、駅の構内のスタバ。
長男の横に
華奢な女の子が立っていました。
「○○です、はじめまして。」
彼女はちゃんと挨拶をしてくれます。
「は、はじめまして・・・・💦」←しどろもどろ
とにかく
長男に聞きたいことが多すぎる。
なのに
なんなのだこの
二人の落ち着きようは・・・・。
わたしはやっと聞きました。
「今どこにおるの?」
「俺?埼玉におるよ、休みで帰ってきた。」
「で?で?で?」
「あ~2月に子ども生まれるねん。
もう生むって決めたから。」
へえっ?
なんかもう聞きたいことがいっぱいなのに
頭がグルグルで出てきません。
長男は
いまはまだしばらく地方で仕事しないといけないこと
長男が戻ってくるまでは彼女の実家で子どもを育てることを
ふたりが話してくれました。
が!思い出した!!!!!
!!そうやん!!
確か彼女、4月に大学生になったって言うとったやん!!
私はこの、「おそろしい真実」を目の当たりに
したくなかったけど
思い出した以上は聞くしかないと思いました。
「あの…大学は?」
「辞めました、夏休みに」
彼女は終始ニコニコです。
えええええええええええええええええええあせる
もう辞めてる~~~~~ぅぅぅぅぅぅぅあせる
大変なことになってしまった。
あたし、ご両親にどう謝ったらいいのやろか
今まで大変なこといっぱいあったけど
顔見知りじゃない人にごめんなさいしないといけないことはほぼなかった
謝りにいかないとだめだし
これからのことも、そんなん任せてていいわけないじゃない
いやそんな、なにより、
大学行ったほうがいいんじゃないの?
まだ若いのに💦
そんな私に
彼女は(長男に向かって)言いました。
「だいじょうぶやん。な?
おかあさんたちも
『やるって決めたんやったら二人でがんばり』って
言ってくれたし、な?」
長男は黙ってうなずくのみ。
っつーかあんた
自分の今の状態って・・・・ええええええええあせる
「とにかく!」
長男が言いました。
「心配すんな。なんとかなる」
。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。・・・・・
もう心底「お前が言うな」って思いましたとも!
でもね。
彼女もしっかりと言いました。
「うん、なんとかなるな!」
もう、
何も言えなかったです。
雨の中、帰っていく二人の後姿をみても
どうみても
今から家族になっていく二人には見えなかったのを
思い出します。
当時まだ19歳と18歳。
まだ家にいても
自分のしたいことだけしていて
いい年齢じゃないの・・・・。
彼女は思ったより
ずっとずっとしっかりしているけど
でも長男は
あんなままでいなくなったきりです。
だいじょうぶなのか?
ほんとうにそう思いました・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?