世界一美しい民族が暮らす大地で【ナミビア🇳🇦】10/54ヶ国目 | 世界一周ふりかえり
初上陸したアフリカの11カ国はどこも最高に大好きな思い出で溢れているが、その中でも1カ国だけおすすめするならどこと聞かれたら、ナミビアと答えるだろう。
レンタルした4×4車に乗って縦横無尽に駆け抜けた2500キロのロードトリップは、世界一周でトップ3には入る最高の7日間だった。
そんな美しいナミビアの旅を写真で振り返りながら、この素晴らしい国に暮らす人と動物と、広大で輝かしい自然をみなさんに紹介したい。
◇世界一美しいヒンバ族の姿
世界一美しい民族と言われるヒンバ族を知っているだろうか。
ナミビアに暮らすその民族の女性たちは、死ぬまで一度もお風呂に入らない。
代わりに彼女たちの体には、赤土とバターを混ぜたオーカと呼ばれるものが塗りたくられていて、髪も赤土でしっかりと塗り固められている。
ファッションは極めて奇抜で、とても美しい。
私たちはヒンバ族が暮らすOmusaona Traditional Himba Villageという村へ訪れた。
村に近づくと、土と牛糞でできた家が見えてくる。
木で骨組みを作るところまでは男性がやり、土で塗り固めるのは女性の仕事だという。
この村には25人ほどが暮らしているが成人男性はわずか4人。ヒンバ族は一夫多妻制だ。
残りは20人ほどの女性と、たくさんの子どもたち。
不思議なのは、男性の方は、民族衣装でもなんでもなく、Tシャツにジーパンなのだ。
彼らはシャワーを浴びて生活する。
しかしある年齢を過ぎた女の子と女性たちは、一生シャワーを浴びることはない。
村の子どもたちを見ていると、女の子なのに洋服を着て短髪な子と、すでに民族衣装に身を纏い髪を結っている子がいる。
長女は学校に行けて、末っ子は学校には行かずヒンバ族としての身なりを引き継ぎ暮らしを守るのがしきたりだそうだ。
姉は洋服を着て学校に行くが、自分は上裸でアクセサリーを身につけ民族として生きていくことは、彼女たちの目からはどう見えているのだろうか。
ヒンバ族はこの後のロードトリップでも別の場所で物売りの集団にも会ったし、首都のウィントフックのスーパーマーケットにもいる。
村の見学はもちろんお金を払っているが、街で見かけて写真を撮りたい時はチップを渡すのが旅行者としてのマナー。
マサイと同じく、民族の中でも、生活は多様化している。
◇前触れなく出没する野生動物、何もない中で生きる人
ナミビアロードトリップで驚くべきことは、国立公園でもサファリエリアでもなんでもない普通の道で、ゾウやキリンに遭遇することだ。
運転席から前方を見ていて、突然彼らを発見した時の感動はナミビアでしか味わえない。
ナミビアを旅していると、共存どころか、彼らの住む自然のなかにお邪魔させていただいているのだという感覚になる、段違いのスケールだった。
しかしそんな野生動物たちが普通に暮らしている大地なので、人間からすると特に何かあるわけではない。
1日数百キロ車をひたすら走らせる中で、人を見つけるほうが難しい。
そんな中、特に何もないキャンプ場の近くなどで出会った現地の人が何人かいた。
何もない中で毎日幸せだという人もいれば、話す人がいなくて孤独だという人もいる。
お客も特にいないポツンと一軒家の店先で毎日トランプに興じる人たちもいる。
当たり前だが、世界のあらゆる場所に、人それぞれの暮らしや人生があると感じさせる出会いがいくつかあった。
何か一つの情報で人の幸せなんて測れないが、いくつかの選択肢があるというのは、やはり恵まれているのかもしれない。
◇世界一綺麗だったナミブ砂漠からの夕陽
ナミビアといえば、ナミブ砂漠。
約8000万年前から存在すると言われる、世界最古の砂漠だ。
ナミビアロードトリップの王道ルートの最後には、その砂漠の絶景が待っている。
ナミブ砂漠の主な楽しみ方は二つ。
1.デューン45で夕陽を見る
2.デッドフレイで朝日を見る
どちらも、ベストな時間帯を楽しむには、セスリムキャンプサイトという専用キャンプ場に泊まる必要がある。
敷地の入場・退場時刻が決まっているからだ。
はるばるナミビアまで来て、絶景を見逃すわけには絶対に行かないということで、私たちは予備日も作れるようセスリムキャンプ場2泊予約した。
結果として、
・デューン45の夕陽
・デッドフレイの朝日
・デューン40の夕陽
・デューン45の朝日
と朝日・夕陽を別の場所で2回ずつ堪能することができた。
そのほかにもスカイダイビングをしたり臭いオットセイを見たり、とにかくナミビアやナミブ砂漠の良さは語り尽くせない。
なので、気になる方はぜひゆうわたWorldのInstagramのハイライトからNamibia編をみてみてもらいたい。
繰り返すが、アフリカで1カ国だけおすすめするなら、ナミビアだ。
その魅力が少しでも伝わったら嬉しい。
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