「Happy Monday」 ライナーノーツ
" I just don't wanna have a boring Monday morning.
退屈な月曜の朝は迎えたくないの
Even if you give me pretty sweet and treats.
たとえあなたがご褒美やお菓子をくれたってね。
Yes, I'm looking for very happy days,
とっても幸せな日々を探し求めてるから
so, rise up higher sing out loud again and again.”
立ち上がって声に出して歌おう、何度でも。
ー「Happy Monday」サビ
この曲はこのサビの部分が大学生の頃、まだ「croquis」を出した頃という大昔に思い浮かんで、それからずっと未完成のままストックリストの中に入ったままでした。
何度か完成させようとトライしたんですが、どうしてもこの曲にはピアノのイメージがなくて、でも私が使えるのは当時ピアノしかなく・・・という理由もありました。あと、歌詞もサビ以外の部分が全然浮かびませんでした。
けれど去年ギターを手にしてから、この曲に合う弾き方を友人のギタリストでありパパ友の牧野容也さんに教えてもらった時に、何かが「カチッ!」とはまり、それから1〜2日くらいでメロディが完成し、そしたら歌詞もするするっと降りてきました。
この曲は、「自分の心に正直になることを忘れないでいよう」、というメッセージをテーマにしながら作りました。
明日が来るのがなんとなく憂鬱なとき、私はその憂鬱の原因をイメージの中で掌に乗せて、いろんな角度から眺めてみます。
どうしてこんなにモヤモヤするんだろう?
どうしてこんなに憂鬱なんだろう?
その憂鬱をかき消そうとするんじゃなくて、
じっくり眺めてみると、その奥に
「本当は〇〇したいのになぁ〜」とか、
「〇〇が怖いんだよな〜」とか、
その理由は色々ですが、モヤモヤの奥には自分でも気づかなかったような本当の気持ちが眠っていることが多いです。
そして、多分、サビに出てきたこのフレーズは、
大学生だった私の心の奥の叫びだったんだと思います(笑)
当時は、成人になりたてで気持ちばかりが焦り、進学や就職、デビューもまだ決まっておらず、自分の進路でどうしようかな〜と色々模索しながら大学生活を送っていました。
それに、日常の小さなモヤモヤも結構抱えていて、思い出せるうちの一つは本当に情けなくなるくらい当時やってた和菓子屋バイトの仕事ができなくて、授業の後にバイトいくのが嫌で仕方なかったことです。(笑)
今思うと笑っちゃうんですが、当時はなかなか深刻な悩みでした(笑)
そうやって、大小様々なモヤモヤにまみれてしまって、
「自分がどうしたいか」っていうシンプルなところが見えなくなっていた気がします。だから、周りの顔色とかばかり伺っていました。
でも、今はといえば、歳を重ねて図太くなったのもあり(笑)月曜日のみならず、毎日が来るのがとても楽しみになりました。
それがなんでだろう?って思い返しながら、
AメロBメロを書いていたんですが、
時間を経たことで、たくさんの失敗ややりたくない経験も重ねたことで、逆に自分がしたいことがとても明確になりました。
だから変な迷いがなくなったし、自分の心により忠実に生きられるようになってきたのかな、と思います。
そしてこの数年間色んな地方へひょいひょい飛ばされ(笑)そこで自分で一から全てを築いていく、という経験をソロ活動のみならず、人生全てにおいて何度も重ねてきたのもとても大きかったです。
初めの一歩はいつも「歌いたい」「この場所を好きになりたい」「ここの人たちと繋がりたい」そんな純粋な気持ちからでしたが、
数えきれない失敗もしたし、恥もかきました。(笑)
でも、後ろを振り返るとそこには「誰か」の足跡じゃなくて、紛れもない「わたし」の足跡がついていて、出会った人たちも、見た景色、失敗したことさえも振り返ってみればすごく愛おしく、それが全て今の私の味になっています。
それをこの曲を書きながら改めて気づくことができました。
そして
「飾らず自分で生きていこう、自分の心に正直でいよう」というこの10年から学んだ答えが、サビにある私の中にあった本当の気持ちときちっとリンクして、この曲がようやく完成しました。
だから、この曲ができた時に、あ、この曲が完成するにはこれだけの時を経る必要があったんだな、と妙に納得しました。
みなさんの月曜日もワクワクしたものでありますように!
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