咲希ちゃん♡音夢ちゃん♪大好きなホストNo.1だった🌹❛雪❄冬矢❜君🌹ホスト辞めちゃったんたんだよ♠〜えぇ〜!〈カフェ78咲希5音夢2〉
カラン、カラーン。
お正月が過ぎて、雪は降ってはいないけど寒い日が続く。
新しい年になって、相変わらず仲良く二人で初めて店に来た日、言葉まで仲良く
「ママ、あけましておめでとうございます」
そんな事を言ってくれた。
二人は、前に音夢ちゃんの大好きなホストの冬矢君と約束した?冬矢君が店に行く前に、ここに寄っているからって、あの日も夕方来てくれたのだ。
でも、冬矢君は、あの日は来なかった。と言っても、あの日は昼間に冬矢君は来たのだけど、だけど私は冬矢君が来た事も新しい店を出す事を言わなかった。何故だか私にもわからなかったんだけど。
そして、2回目、咲希ちゃんと音夢ちゃんが来た。
「ママ、寒いね」
そう言って、二人は誰も居なかったからか、カウンターに座った。
可愛い真っ白いふかふかのコートを着て来たのは、もちろん音夢ちゃん。真っ白好きの冬矢君に似せているのがわかり過ぎる。
咲希ちゃんは、ベージュのコート。
二人とも、コートを私に預けてコーヒーを頼んだ。カップは私のお任せと言ったので、咲希ちゃんにはやっぱり桃色。音夢ちゃんには黄色いカップで出した。
でも、特別カップの色に対しての反応はなくて、やっぱりひたすら音夢ちゃんの冬矢君の話ばかり。
私は、冬矢君が ホストクラブ❴ 俺も1番🌹君も1番!❵ 店を辞めた事を、まだ言っていなかった事にやっと気づいた。
「あ、ねぇ。実は、冬矢君、お店辞めたのよ」
私が、サラッと言うと、音夢ちゃんがポカーンと口を開けた。
「え〜!!!。辞めたの?。どうして、どうして。No.1なのに。どうして、どうして」
パニクる音夢ちゃん。
すると、咲希ちゃんがサラッと、
「じゃあ、ここにゆっくり来てくれるんじゃない」
そう言った。
---切り替えが早いなぁ。
「そうかなぁ。辞めたら逆に違う仕事したりで、ここに来なくなるよ」
音夢ちゃんは、そう言った。
「何の仕事するんだろう。私のバイトの花屋さん、募集してたから言おうかな」
「え〜。ズルい、ズルい。駄目だよ、咲希と一緒なんて」
何だか、話が凄い事になって来た。
若い子は、面白い。何だか、言いづらくなる。
「---実は」
私が、言うと二人共、私の顔を見た。本当に仲がいいのか動作まで似てる。いや、殆ど一緒。
「実は、冬矢君、店は辞めたんだけど、新しいお店を出すのよ。店長になるのよ」
すると、二人共やっぱり嬉しそうに、そして、音夢ちゃんは、顔が変わるぐらいニコニコし始めた。
--- そんなに、嬉しいんだ。
「やったぁ!。また、ここに来るよね。咲希の店は駄目だから」
--- いやいや、例えだから。
そう、思ったけど、素直で本当に可愛い。
「なーんだ。残念。バイト一緒にやろうと思ったのになぁー」
そんな気も無いのに、咲希ちゃんは音夢ちゃんを茶化す。
「凄いね。凄いねママ。やっぱり冬矢君凄いよね。格好いいし。やったぁ」
本当に嬉しそうな音夢ちゃん。
「ねぇ。冬矢君がお店をオープンする日に私、招待されているんだけど」
そう言いかけると
「え〜ママ、凄い。いいなぁ」
音夢ちゃんが言った。
「ねぇ。二人も一緒に行かない?」
すると、音夢ちゃんが、また口をポカーンと開けた。
「ママ、いいの。行きたいかも」
咲希ちゃんが言った。
何だか、固まっている音夢ちゃん。
「ね、行こうよ」
咲希ちゃんが音夢ちゃんに言うと、音夢ちゃんは固まったまま、うんうん頷くばかり。
--- うふふ。本当に素直な子。何だか楽しみ。
冬矢君の新しい店かぁ。何もかもが楽しみ。
そうそう名前、店の名前。
「あのね、❛ラピリアム❜っていう名前みたいよ」
すると、咲希ちゃんが
「ラピリアム?。ここの名前と似てるよね」
そう言った。
--- 鋭いなぁ。
だけど、私は、名前の経緯も他には何も言わなかった。
私はただ、うふっと笑った。
咲希ちゃんも、何だか納得したような表情で微笑んだ。
「一緒に行こうね。冬矢君のお店に」
それから、また二人は賑やかに笑ったり話したり。若さって面白いし楽しい。
冬矢君の新しいお店がオープンするのが、楽しみになって来た。
二人は、しばらく居て、また可愛いコートを着て帰って行った。
--- うふふ。
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