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人は必ずどこかに自分自身の存在がある♡それがここであれば嬉しい。そんな存在の1つが《マイカップ》なのかな。私はここに居るんだよって♡ 〈カフェ28〉

人は誰でも誰かを必要とし必要とされている。

だけど、時々どこかで自分自身の存在があるようで無い寂しさに陥る時がある。

私はどうして生まれて来たの?

私はここに居ていいの?

ちょっと何かの弾みで歯車が合わなくなって、周りと上手く行かなくなったり、ただ何となく孤独や寂しさを感じたり。

優しい人に多いのは人を責めないで自分自身を責めるから?。

そんな時は逆に、人を責めるぐらいの方が楽になるのかもしれない。だけど、優しいから。優しいのは弱いから?。じゃ無いんだよね。優しいんだよ。優しいのは素晴らしい事なんだよね。だったら、自分自身にも優しくして欲しいと思う。

だけど、だけど不安や寂しさは一人ではなかなか拭えない。私も自分自身という存在があって、必要とし必要とされているのか。

必要とし必要とされているのに、わからなくなってしまう。

だから人は、自分自身の存在をどこかにちゃんと置いておきたいのかもしれない。

会員カードを持ったり、行きつけの居酒屋さんにマイボトルをキープしたり、私はここに来るからね。また来るからね。ここに居るからね。ってね。

確かに私も何だか、冬矢君のコーヒーカップや闇夢さんのコーヒーカップを見ると更に思い出す。もちろん来て下さるお客さんは覚えているけれど、改めてこのコーヒーカップを見ると更に、ここに居てくれているって感じがするのも不思議。

私自身も、また来てくれるかなってホッとするのは何なんだろう。

不思議。

そんな、些細なその人の持ち物や名前があるだけでもここに居るんだよね。姿が無くてもここに居てくれる。

私はそう思ってしまう。

お店を始めた時は確かに一人だった。だけど今は一人でもないし、こんなにたくさんのお客さん、ううん、何か家族みたいな人達が私にとっての大切な存在になっていた。

顔も存在さえも知らなかった人達。私がこのカフェをやらなかったらけして出逢えなかった人達。出逢う為に私はカフェをオーブンしたのか、カフェをオーブンしたから出逢えたのか。

マイカップもいいけど、他にも何かお客さんの存在を置いて貰える様な事を考えよう。

例えば、

圭子さんには、趣味の俳句が書ける短冊みたいな物とか、お客さんの置いておいてもいい持ち物とか聞いてみよう。

何か、わくわくする。

何故?。

こんな事で、こんなにわくわくするなんて。

私は、お客さんが好きなんだ。お客さんと関わって居たいんだわ。そして、お客さんの心の中の片隅に私が存在していて貰えたら、本当に本当に嬉しいんだって。

うふふ。

そんな事を思うだけでも癒やされる。

人の素晴らしいのは思えば必ず伝わる事。

本当に純粋に思い願えばきっと伝わると信じている。それでも、人は悩み涙を流す時もある。先が見えないから。

時間は時にやすらぎを、そして苦しみさえも与える。

だけど、時間は止まらない。前に前に時間を刻む。

どこかに自分自身を置いて来るのもいいのかな。必ず誰がが見つけてくれる。

それでいいんじゃない。

今、私はここに居るんだから。

今、私はここに居たんだから。

カランカラーン。

お店のドアが開いた。

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#小説 #カフェ #ここ #マイカップ

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