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ルックバック


藤本タツキ・読切作品
映画『ルックバック』が公開されました。
ご存知の通り、私は少年・青年誌、
そして藤本タツキの大ファンです。
私は藤本タツキ先生を狂った天才と謳っています。
彼にしかない強い色があって、
惹かれるものがある。

尊敬も含めると、好きな漫画家先生は
あげるとキリがないのですが・・
今回は『ルックバック』について語ります。
個人的主観が入ります。お手柔らかに・・

次回以降、NARUTO好きな編&楽曲ランキング
HUNTER×HUNTER好きな編ランキング
書くかもです。気分です。


『ルックバック』とは

2021年7月19日、
集英社が運営するジャンプ+にて掲載された
読切漫画。
公開当初から話題を集めた本作。

このマンガがすごい‼︎2022 オトコ編1位を
受賞。
前年の2021オトコ編1位でも
藤本作品の「チェンソーマン」が受賞しているので、
二年連続受賞の快挙を成し遂げており、
また、同一作者オトコ編1位の連覇は初となります。

twitterトレンド大賞2021にて
ルックバックが審議委員会特別賞を受賞した際、
藤本タツキ先生の代理で担当編集者の
「林士平」氏が登壇したのですが、
トロフィーを落とすというシーンがあり
微笑ましかったのが記憶にあたらしいです。

林士平氏は藤本タツキ作品の他に、
SPY×FAMILY  地獄楽 青の祓魔師 
左さきのエレン怪物事変 ダンダダン 
幼稚園WARS
などを担当している素晴らしい編集者。

林さんは天才に恵まれたとおっしゃっていましたが、いや、天才コンビなんです。
読者はおそらく
この二人は強すぎる‼︎と思っています。

自身(私)の誕生日と日を跨いで
ジャンプ+に公開された読切作品なので、
タツキ先生からの誕生日プレゼントだー‼︎
なんて喜んでいたのも懐かしいです。

映画『ルックバック』


さて、映画が公開されました。
公開劇場が少なすぎてどうした?状態でしたが、
反響の高さから上映劇場の追加が決定したそうです。パチパチ

公開初日に鑑賞しましたが、
藤本タツキファンが多くて微笑ましかったです。
今思えば私もその1人か、と。

本作は58分。
この短い上映時間に全てが詰まっています。
映画が芸術だと感じる、
思わず息をのむ濃密な58分間でした。

Twitterなどに載せた映画レビューと被りますが
多めに見てください。

前置き

''ルックバック'' は、
「背中を見る」「過去を振り返る」の他に
『背景を見てほしい』
という意味も込められてるとか。

この言葉、創り手さんの思いが強く込められて
いて、とても深いなと思ったので書き留めて
おきます。

言及していいか迷ったのですが、ルックバックは
''あの事件''を連想させるストーリーや台詞が
あります。(当時もそれで少し荒れた)
タツキ先生も実際、
『自分の中にある消化できなかったものを、
無理やり消化するために』
とおっしゃっていました。

この言葉にはあの事件だけでなく、
先生自身の漫画家人生含めた
本当に色々な意味や気持ちが込められていると
感じます。
''あの事件''に関しては、賛否が分かれるだろうし
センシティブな問題..
ただ、強いメッセージ性のある作品なので
そこにも意味があると思っています。

原作ファンが映画を観てみた

・・本編について
藤本タツキの訴えたいものが強く伝わり、
原作ファン・映画ファン共に納得でき、
素晴らしい映画だなと思えるような作品でした。
絵のコンテも劇伴もとても美しかった。

映画好きの藤本タツキ先生も、
ご満足される内容だったのではないでしょうか◎

劇判をつとめたharuka nakamuraさんの
音楽が本当に美しくて儚くて唯一無二。
タツキ先生が作業をしながら聞いていた
アーティストさんなので、
そこにもグッとくるものが。

''良くも悪くも原作のまま''
私は原作ファンであり、原作者ファンです。
タツキ先生が描く、表現豊かで芸術的な絵が
そのまま反映されている。むしろ累加。

2人の世界、本当にキラキラしてました。
藤野が喜んで変なポーズでスキップするシーンも
京本のオタクぶりもとにかく可愛い。
映像でここまで表現されるとは思ってませんでした。

ただこのスキップシーンは
原作の表現が唯一無二。

''藤野が描く四コマがとにかく好き''
その四コマを見て、これはすごい読切の予感が
するぞ!となった当時を思い出しました。
特に1つ目の発想が天才的に面白い。
タツキ先生らしいなと。

なので、映画の懸念点があるとすれば、
2つ目の四コマをもう少し長く映してほしかった、
それくらいです。
それと原作にあった4コマが一つ欠けている
気がしたので、もう一度見に行って確認してきます。

ちなみにこの記事を書いてる本日の朝。
報道番組でルックバック特集が組まれていて
泣いてしまいました。
私はまた泣くのでしょう・・

⚠️以下ネタバレ注意


''シャークキック連載・掲載順''
劇中にあるシャークキック掲載順グラフシーン、
作家先生方、絵描きさん、何かを創り上げる人、
そして毎週ジャンプを読んでいるファンにも
とても響くものがあったのではないでしょうか。
色々踏まえて苦しかった。

''最後の四コマ''
いろんな考察解釈があります。
私の中では、藤野の脳内の中で
あくまでこうなったらよかったなっていうのを
描いた世界線だと思っています。

''私の泣きスイッチ''
藤野キョウ(2人)の読み切りが連載されるシーン
で既に半泣きでしたが..

母→藤野への電話が鳴るシーンから
号泣スイッチオン。
上映終了まで永遠に涙が止まらなかったです。
私の隣の男の子はハンカチ片手に号泣してました。

押山清高監督


過去にジブリ作品も手がけたクリエイター。
本作監督・押山清高氏は本当に素晴らしい方です。

押山監督は本作を1年間以上休みなし、
ほぼ1人(少人数制作)で作画したそうです。

藤本タツキ先生は押山監督に対し、
『自分では拾えなかった部分も
   丁寧に汲み取ってくれた』
とおっしゃっていました。この言葉に尽きるかなと。

藤本タツキ×押山清高
の対談はルックバック公式パンフレット、
藤本タツキロングインタビューは
雑誌の6000字などで読むことができるので
ぜひ購入してみてください。
1500円じゃ安いでしょ!と思えるくらい
充実した濃い対談・インタビューでした。
おすすめです。

最後に

58分と短い上映ですが、
本当にとても良い映画時間でした。
藤本タツキ先生と個人的主観を語る
noteとなってしまいました。

ごめんなさい、趣味です。

では。どろん


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