
駆け出しライターが3ヶ月で10人にインタビューをして、「聴く技術」と「環境づくり」が重要だと実感した話
今日どうしても、このタイトルのnoteを書き上げたかった。明日、人生ではじめてライティング講座に参加するからだ。
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明日の講座が終わるころには、今日とは違う自分になっている予感がしている(そうでありたいと思っている)。
今のわたしが体得したこと、課題に思っていることを残して、明日以降のわたしと照らし合わせたいと思い、このnoteを書き進める。
わたしの現在地
わたしは駆け出しライターで、9月にインタビュー自主企画「あなたの両手が物語ることを教えてください」を始動した。
3ヶ月の間に10名の方へ、対面・オンラインでインタビューをして、これまで7名のインタビューを公開した。
取材相手は、学生時代からの友人やさまざまなコミュニティでお世話になっている方々だった。
たった10人かもしれない。
でも、わたしは10人にインタビューをしたことで、「インタビュー記事を書く」ことに対して、企画を始動する前とはまったく違う景色が見えている。
インタビュー記事は、書く技術の前に聴く技術、聴く技術の前に相手が話しやすく、自分も聴きやすい環境をつくることが必要だと実感した。
1.聴く技術
①自分なりにつくっている質問リスト
当たり前のような話だが、どんなに書く技術があっても題材がないと書けない。
インタビューは、聴き方次第でいくらでも題材を集めることができる。一方で、口にする質問次第で、右に向くはずだった話が左に向いたりする。
インタビュー企画をはじめるときに思いついていた質問はこんな感じだった。
🔸想定質問
・あなたの両手が物語ることを教えてください
・そのことに気づいたとき、どんな気持ちになりましたか?
・そのことは、あなたにとってどんな思い出ですか?またその思い出について詳しく聞かせてください(いい、苦い、楽しかったなど)
そして、今の質問リストはこんな感じ。
【導入】
・〜〜ぶりですね。ご無沙汰しています。
・先日、〇〇(イベント)されてましたよね。無事に終わりましたか?
・今は、なにに時間を使っていることが多いですか?
・〇〇さんから教えてもらった〜〜(音楽やポッドキャスト)、最近きいています。
・〇〇さんと話せてうれしいです。いつも刺激もらってます。
・お仕事終わりですよね。
・お疲れ様です。ちょっとお久しぶりな気がします。
・アドバイスしてくださったnote、めっちゃ読まれてます。あのアドバイス、参考にしていつもやってます。
【インタビューに入ってから】
・最初に、なぜ受けてくれることにしたのですか?
→終盤、受けてみた感想を聞く。最初に言ってもらったことが達成できたか。どんな感想を持ったか聞いてみると、まとまりが出そう。
・その経験を一言で表すと、どんな言葉になりますか?
・人生、変わりましたか?
・そのままの気持ちを聞いてみたいです。
・「うーん」となったところ、もう少し詳しくきいてみていいですか
・あなたの中ではここが大きく影響しているのかなという感想を持ったのですが、それを聞いてどうですか?
・こういう感想を持ちましたが、いかがですか?
・お話をお聞きして、こんなふうに思ったんですが、理解は合っていますか?
【インタビューの最後】
・インタビューを受けてどうでしたか?これは絶対聞いたほうがいい!!!
めっちゃいい質問リストじゃん!!!と思う。インタビュー中、とっさに聴いてみたら思わぬ答えを引き出せた質問を並べていき、今の質問リストができた。
もちろんすべて相手に質問するのではなく、お守りのように携えてタイミングを見ながら活用している。
②わかったふりをしない
これは、何度もやっちまった〜〜〜と思った。今でもやらかしてしまう。
以前から相手を知っているがゆえにわたしの物差しで相手の経験を理解していたことに、記事を書きながら気づくのだ。
記事を書くときに「ここはもっと補足しないと読みづらいな」と思っても、インタビューで補足できる言葉を引き出せていなかったことが度々あった。
今はまず、インタビューをする前にわかったふりをしないことを自分に言い聞かせる。
そしてインタビューがはじまったら、すでに知っていた情報だったとしても「記事にするために念の確認なのですが」と前置きして情報を整理したり、「わたしから見ると〜〜でしたが、〇〇さんから見ると==なんですね」と聴いていることを伝えつつ復唱している。
③相手に感想を伝える
自主企画をする前、インタビューはわたしが質問をして相手が回答するものだと思っていた。
でも、いざやってみると全然違う。
わたしも自分のことを話すし、相手も質問する。
相手の話に、感動したり驚いたりして、とにかく相手に感想を伝えたいことや、そこからさらに知りたいことが溢れてきて、伝えずにはいられなくなる感覚になる。
「あなたの話が聴きたいですよ!!!」の姿勢は必須。
そのうえで、感想を伝えることは話を聴いている証拠になると感じている。
これがインタビューの正しい型なのかは、正直全然わからない。
でも、インタビューする時間がとにかく楽しいのは、質疑応答ではなく会話しているからだと考えている。
また、感想を伝えることは、わかったふりをしてしまうことを対処するために有効だとも思う。
2.インタビューの環境づくり
①相手のインタビューへの不安をできるだけ取り除く
インタビューをはじめる前に、あるスライドをお見せした。

先述のとおり、今回インタビューをしたのは元からわたしと親しい人たちだった。ただ、親しい間柄でもきちんとインタビューをして経験を積みたいという思いからこのスライドを用意した。
すると、ライターのまなみさんにインタビューをしたとき、思わぬ角度から感想をもらった。
「このスライドがあれば、インタビューに慣れていない人も安心してインタビューを受けることができて、とてもいいと思う!」
思えば、今回のインタビューでは、学生時代からの友人が数名手を挙げてくれていて、普段はインタビューやライティングに関わらない仕事をしている人もいた。
だから、このスライドがあることでインタビューへの不安が少しでも減ったなら、用意しておいてよかったなと思ったし、これからも必ず見せるようにしたい。
②自分も話しやすい環境づくり
先に触れたが、インタビューは相手が話すだけではない。
だから、わたしが安心して話せる状況かはやっぱり重要だと思った。
これは、「聴いてもらえる時間が誰にとっても当たり前のようにある社会へ」をビジョンとする会社 Yellの代表取締役 櫻井将さんの本を読んで意識したことだ。
自分のコンディションがよくなければ聴くことはできない。
コンディションとは、体調だけでなく、時間の余裕やインタビューに対する不安などをまとめた意味合いだ。
だから、わたしはインタビュー前に質問リストを用意し、相手の最新情報をゲットするためにSNSをチェックした。
明日は、ドキドキのライティング講座
得たことがある一方、未解決の課題もたくさんある。
・相手のリサーチが全然足りていなかった…でもどこまですればいい?
・自分目線で、インタビューを楽しみすぎているのではないか。
・インタビュー記事のまとめ方に迷いがある。
・自主企画をやったのは、次の仕事につなげたいから。でも同じスタイルで通用するのだろうか。などなど
こんな記事を書いておきながら、明日の講座は不安でドキドキしている。
「今はインタビューをして文章を書くことが楽しくてしょうがないけれど、楽しいってことはまだすべてを知れてないってことかな…?」と自分でもあきれるほど、できていないこと探しをするのが得意だ。
でも、このnoteを書いてみて、自主企画をしてライティングに向き合っていることを自覚できた。
明日の講座は、これらの課題や疑問にヒントがあるかもしれないし、さらに課題が増えるかもしれない。
また、この記事の中にある名前のつかない気持ちや状態が、明日の講座ではっきりしたり、新たな学びにつながるかもしれない。
講座を終えたあとどんな文章を書くのか、まずわたし自身が楽しみに思えている。