虫を殺す意味
この瞑想センターでは、殺生しないという決まりがあるので
虫がいても、それがたとえ害虫、ゴキブリでも
殺すことなく、専用の道具を使って外へ逃がします。
私は幼少期からクラシックバレエを習っていて、長い間その道のプロを目指して来たのですが、そのスタジオは山の中にあり、よく虫が入ってくることがありました。
厳しくも愛のある先生だったので、
「虫を一発で取れない人はバレエが上手になりません!」と
いつも仰っていました。
たしかにスタジオ内に蛾が入ってくると、
女の子たちは騒ぎ出し、お稽古に集中出来ないので、
男性を呼ぶか、捕まえれる子がティッシュ箱を持ってきて捕まえていました。
私はめちゃくちゃバレエが上手になりたかったので、
蛾が入ってくると率先して捕まえて、おそらく潰してきた。
力加減が分からないのもあるし、
「当時の大先生はハエを手で捕まえた」という凄い情報が入ってきたために、
ハエをまずティッシュで全力で掴む練習をしていた。
かなりサイコパスだったと思う
なんで虫を殺してきたか、
あるいは殺虫剤が存在する意味を考えたとき
それは嫌悪からであり、
気持ち悪いから。鬱陶しいから。
気になるから。繁殖するから。。
探していけばどんどん見つかりそう
10日間この山奥で色んな虫に出会ったし、
蚊にもよく刺された
でも嫌悪で反応せずに全て逃がす
そうしてコースが終わり、
サーフィンをしにGold Coastというシティに来てすぐ
乾かしていたサーフスーツから、
デカめのゴキブリが現れ
「!!!」
となりました。
瞑想センターは山奥だったけど、
ゴキブリを見ることは一度もなかった。
その時の私は、ビックリした〜という感じで、
とくに嫌悪の感情も沸かず
そのゴキブリは駆け足で逃げて行きました。
自分がいつも嫌悪で反応してたから
殺虫剤をいつも持ち歩いてたのか、と気付き
これからはわざわざ殺す必要がない事にも気付きました。
今では、虫を外に逃すのが結構上手になってきたかもしれません。
元々は彼らの住処であったりもするので、
まず入ってこないようにこちらが工夫するのも大事だなと思いました。
ゴキブリもまた、自然界の生態系を支えているらしい。
ちなみにここクイーンズランド州には、
世界一体重の重いゴキブリが生息してるらしく、
ヨロイモグラゴキブリ というらしい。
体重は最大で35g、約10年も生きるらしい。
名前おもろい。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?