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【短い詩】宿命の前で

Deleteキーを押せば
一瞬で消え去るこの世なのに

刻み込まれた記憶は
薄れることも知らない

物理的に
逃げ出しても

私を追いつめ
結局逃げ切れない

逃れられない

これが宿命というものなのか

私が一生かけて挑み
向こうにゴールがあるのかもわからない

これは宿命だ

それがわかった今は
返ってすっきりしている

私の力では
どうしようもないことだと

なるようにしか
ならないことだと

何か大きなものに
委ねていいのだと

もう無駄に
闘わなくていい

私は宿命を背負いながら
私として生きていく

反論されてもそれが
私の一番楽な生き方なのかもしれない

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