絶対オススメしたい!感激した海外のパフォーマンスショー3選
カナダのモントリオールに6週間、アメリカのニューヨーク・ラスベガス・ロサンゼルスに2週間、芸術を巡る旅をしてきて、今でも熱く語れるほど特に感激したものを3つご紹介!
The 7 Fingers 「Mon île, mon coeur」
@カナダ・モントリオール
音楽、ダンス、歌、映像、サーカス、アクロバット、コメディが組み合わさって、ひとつの完全なオリジナルストーリー作品のパフォーマンスショー!
語りたいポイントは3つ。
①舞台構成
観客席が舞台の上にもあり、舞台袖と舞台の上の後ろ側からでも観れるという斬新な客席の配置で、会場全体が演者と同じ物語の世界に入り込んだかのよう。
②ストーリー性と演出
テーマは「モントリオールに移り住んだ外国人の日常」。
普通の演劇ではなく、演技の中に音楽やアクロバット、サーカスの要素が詰まっていて、どのジャンルにも当てはらないパフォーマンス!
さらに、休憩時間でさえもロビーの客席の中で演者さんはその役になりきっているんです。お客さんと話したり、ちょっとアクロバットをしたり、休憩時間関係なく、始まりから終わりまで、徹底したエンターテインメントの新境地でした。
③多彩なパフォーマー
10人の演者さん全員がアクロバット・楽器・演技・歌をこなす多彩さ。
パフォーマー全員もちろん凄かったのですが、特に1人の男性(Will Underwoodさん)のしなやかなアクロバットが「演じる」ということを感じさせないくらい自然体。自由自在に体を操っているようで、気付かぬうちに目で追っていってしまうくらい惹き付けられました。
楽しいとか、面白いとかの単純な形容詞ではなく、心の底からワクワク感が湧き上がってきて、「虜になる」ってこういうことなんだって明確に分かるくらい夢中でのめりこんでいました!
The McKittrick Hotel 「Sleep no more」
@アメリカ・ニューヨーク
言葉を失うほどの衝撃。この一言に尽きる。
ここで語りたいポイントは3つ。
①演出の構成と世界観
ホテル一棟(5階建て&地下1階)がまるまる舞台。
お客さんは自由にホテルの中を動きまわることができます。
ストーリーはひとつ。けれど、9人ほどの演者さんがそれぞれ違う階で9人それぞれのストーリーが展開されるんです。
そのため3時間の公演で、1時間ごとに同じストーリーがループされます。
だから、1回目はこの演者さん、2回目はあの演者さん、3回目はあっちの演者さんについていこう。ということができちゃいます。
そして、2回目で違う演者のストーリーを追っていくと、1回目に見た出来事の裏でこんなことが行われていたのか!!となるわけです。
それがこの作品の醍醐味。1公演で3回のループでも全然足りません。
10回は観に行きたい(笑)
②演者さんの圧倒的な表現力
率直にいうと、たぶん日本では公演できません。
なぜなら、9人ほどの演者の中で、男性も女性もふつうに裸になったり、水にびしょ濡れになったりするからです。
演技力とその覚悟は尋常ではありません。
それから、ジャンルは「演劇」ですが、一切声を出さない無音の演技。
そして、演技だけではなく、アクロバットも多く盛り込まれた表現なので、「演者」というより「パフォーマー」というのが近いかもしれません。
③完璧な美術セット
ホテル一棟の中の美術セットのクオリティーが完璧。
何もかも細かいところまで創りこまれています。
そして、お客さんはその美術セット、小道具を自由に触ってもいい・動かしてもいい・勝手に食べても飲んでもいいのです!
机を開けられても、箱の中を見られても、その中さえ抜かりなく作り込まれています。
パフォーマンスでも、ショーでも、演技でもない名前の付けられない表現の世界。
単純に「すごい」とか、「面白い」とか、もうそういうレベルではなく、すべての技術力と結束力と表現力が揃ってないとできない圧倒的な素晴らしさでした!
particleink
@アメリカ・ラスベガス
「世界観×パフォーマンス×映像×光×音楽×ストーリー×言葉」が融合された子供心をくすぐるようなエンターテイメントショー。
①ピュアなストーリー性とメッセージ
まるで絵本の世界。
夢の世界の中で冒険するようなドキドキわくわくが止まらない!
かつて夢にみた世界が目の前で繰り広げられているかのようなストーリーです!
そのストーリーに込められたメッセージもハッと気付かされるような素敵なメッセージ性が込められているのも必見!
②パフォーマンス×映像のクオリティの高さ
壁に映し出されている映像と演者のパフォーマンスが完全に融合!
高い映像技術とパフォーマーの再現性の高さがないと絶対に創れません。
作品を創る人たちの作品創りに対する妥協をゆるさないという熱量と作品創りを心から楽しんでいる夢中さを感じました。
世の中にあるエンターテイメントショーでは、言葉との融合というのがなかなかないですが、演出を上手くつかって言葉の印象を強く残していて、最後にじんわりと感激。
ただまっすぐで、一途で、ピュアだった子どもの時に初めて虹をみたように、この世界にこんな素敵なものがあるんだと思った感覚を味わいました。
感激以上のワクワク感、言葉では表せないほどの高揚感、それくらい例えのようのないほど本当に楽しくて、楽しくて、楽しくて・・・本当は目の前で語りたいくらいに最高のパフォーマンスショーでした!
モントリオール、ニューヨーク、ラスベガスに行く予定の方はぜひぜひ観に行ってください。モントリオール大聖堂より、自由の女神より、カジノよりもマストです。
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