イベント主催を通じてやりたいお金のこと
ところで運営費ってどこから捻出してるの?(結和の知る限り)
イベントひとつ開催するにも、タダで開催することはできません。
使用する会場に利用費をお支払いし、スタッフに報酬をお渡しし、ワイヤレスマイクをレンタルし、いろんなところに「お金」が発生します。
これを回収する術の大体が
・出演者から参加費をいただく(場所を提供することに対する対価なのでしょう)
・チケット(集客)
・協賛(大きいイベントなんかはRedbullさんがスポンサーについていたりします)
問題はこの②チケットなんですが、大体が出演者にノルマを課して(出演者がまずチケット代を負担する)「出るんだから呼んできてねー!」とするんです。
出演者はマイナスからスタートし、ゼロにするのが目標となります。
運営側との関係性として、パフォーマンスできる場所を提供するーお客様を呼ぶというのは、取引が成り立っているようにも思うので、考え方が難しいのですが、このチケットノルマの負担が大きいんですよね。
例えば、参加費が20000円だったとして、それとは別に3000円のチケット10枚、全部で30000円を自己負担する。初期費用で50000円かかります。
そのほか、リハーサル代(スタジオレンタル費)それに伴う交通費、衣装代などが上乗せされます。
パフォーマンスをすることで運営からギャラをいただけるほどではない
ということはつまり、稼ぎの柱は別に作らないといけません。
でも、ギャラをいただけるようになるには、場数を踏み練習する必要があります。
でも、お金をいただきたい場所にお金を払いすぎて生活ができないから、ただただレジ打ちをするだけのバイトをしないといけない。(レジ打ちが悪いとは言っていないです。接客から得られることは無限にありますが、細かい設定を入れると話が複雑になるのでここでは割愛します)
この負のループに陥る人が多いのが現状です。
※私のように個人事業主だったり、正社員としてお勤めしながらダンスを続けている方もいます。趣味か仕事かも人ぞれぞれです。あくまでもよくあるメジャーにフォーカスしたお話です。
花びらきの収益の内訳
花びらきを開催するにあたり、収入源は以下の3つです。
・観覧チケット
・花おくり(活動応援チケット)
・出演者からの参加費(1人2000円)
いただいた代金は、以下に分配しています。
出演者への支援
観覧チケット1枚につき10%〜
花おくり1枚につき60%〜
会場費
ロケハンのための会場レンタル費
ワイヤレスマイクレンタル費(検証も含む)
スタッフの人件費
スマホのレンタル費(動画付き観覧チケットの動画録画用)
デザイン依頼費
印刷代(電子パンフレットご案内用)
結和の人件費(1番最後)
ざっと支出は55万円です。(結和の人件費はここに含まれていません笑)
実は、観覧チケット(会場で見れるチケット)だけでは、回収できません。
観覧チケットで回収できるのは50%です。
ここで登場するのが、「花おくり」(活動応援チケット)
推しの出演者に対して
・1人をもっともっと応援したい方
・観覧チケットを買って挙げた人以外の出演者も応援したい方
・遠方から応援したい方
・今後も活動を続けてほしいと思っている方
におすすめのチケットです。
出演者への還元率が60%以上なので、出演者の今後の支援をたくさんしていただくと、このプラットフォームも生き続けていくシステムとなってます。
上記に挙げた「チケットノルマ」は課していません。
基本的には出演するにあたりかかった費用を回収しやすい、そしてプラスになりやすい環境を提供しています。
資金の少ない身内からお金をもらって担保するシステムを打破したい
0 or 100の話ではないので、言葉が一人歩きしてしまうリスクもあり、難しいのですが…
運営側の「開催目的」 出演者側の「参加目的」 によって、お金の回し方は変わってきますし、「参加費」「チケットノルマ」「その他かかる費用」の捉え方は変わってきます。なので、値段設定はとても難しいのですが、結局リスク(損失)が大きすぎることが問題の根本なのではと最近は思っています。そんなにリスク背負い続けさせたら身が持たないよ!みたいな。
で損失が大きいから継続できず、練習の時間を削ってバイトを続けなきゃいけなくなる。
じゃあ何でもかんでもタダでいいかって言ったら それも違くて(お金がかからないからこその良し悪しもある) 価値あると思ったものごとに対価を払う、というのは経済グルグル回すのに大事なことです。
花びらきが目指すのは、売り手よし、買い手よし、社会よし、の三方よしです。
出演者よし、お客様よし、運営よし、と言い換えています。
身内でお金を出し合う(意外と狭い世界なので)ところから脱却して、持続性のある「ダンサー(ジャンル問わず舞台人)」として生きていける環境、もう少しアマチュアのエンタメにもお金を落としていただける環境を作れるよう、経済圏を少しでも広げられないか、と探っていきます。
結和