就活で蓄積がない事に気づいてしまった学生へ
就職活動の入り口で自らの3年間の蓄積のなさを感じてしまった学生へ
ここでの学生時代の蓄積とは、経験や思考を重ねてきた事で見いだせる一つの自分なりの考え方とでも言えばいいでしょうか。(経験・思考貯金とわたし的には呼んだりします。)
前回、就職活動前半における就活ゲシュタルト崩壊について書きました。
その中で、活動してきた学生が自信喪失というか、自分の体験や取り組みについて向き合いすぎた結果、理想の自分像と比較して足りない部分にばかりフォーカスしてしまい、就職活動に二の足を踏んだり、自分自身の理想像を見失ったりするケースの話でした。
そこで登場する学生は、大学1年から3年の間に積極的に学内外関わらず、自らの関心分野に挑戦し取り組んできた学生を対象としていました。
しかし、そうでない学生がいるのも実際のところです。
正直なところ、特に1年から3年の後半の間に特にこれといったことがなかった場合は、当たり前のように就職活動に挑むにあたって求められる「他者との違い」を説明する時に、根拠や背景となる経験談がない学生もいます。そんな学生の場合は、そこで苦しんでしまうのもしょうがないのではないかとも思ったりします。
しかし実際は、生活していく中で、悩んだり、考えたり、逃げたりした経験があったりしませんか?
そんな経験からも、自分がどんな人間なのかを受け止め、考え、整理し、そしてこれからどうしていきたいのかという視点で他者との違いを見いだすことはできます。
もしかすると、なりたい自分像と実際の自分像のギャップに苦しんだり卑下したり、誰かのせいにしたりする時もあるかもしれませんが。そこは受け止めた上で、過去は過去であり事実は事実として、そこから何を学んだのか、そしてこれからどうしたいのかを考えればいいのです。
就職活動という時間も将来の自分を形成する学生時代の体験のひとつなのです。決して、学生時代の集大成を見せるという最終出口ではありません。今までの自分からなりたい自分になるための手段として就職活動を前向きに捉えてみてほしいところ。
なにもしてないなんて事はないはずです。今、もしも悩んでいるとすれば、それも大学時代を形成するとても大切な一つの経験になってるのです。