YU-TOの頭の中 我が愛するサウナ施設 BEST10[前編]
どうも皆さん、YU-TOです。
毎年の話だが、今年もよくサウナに通った1年だった。
新規開拓した店から数年に渡って通い詰めている店まで様々なサウナに足を運んだが、ここ最近のサウナ施設のレベルアップ具合はとてつもない。
"ととのう"という言葉が流行語大賞にノミネートされ、芸能人達がこぞってSNSに「サウナに行きました!」と投稿する今、もう完全にサウナは"ブーム"と言って良いくらいの社会現象になっているだろう。
そんな中、今までサウナを蔑ろにしていていた施設も「これじゃいかん!」と心を入れ替え、サウナストーブを変えたり、水風呂の温度を下げたり、浴室内にある"ととのい椅子"の数を増やしたりと、躍起になって"サウナー向け"に施設をリニューアルし始めている。
こんなこと、自分がサウナにハマった2015年には考えられなかった事だ。
当時はまだサウナは"密かにブームがきてるらしい、、"程度なもので、人に「サウナが好き」と話すと、「はっ?、何でサウナ?」と言われてしまい、割と変人扱いされてしまうことも多かった。
しかし、今となっては「俺も結構行っててさ!」とか「あっ、今流行ってるんでしょ?。テレビで観た!」などと言われることの方が多くなったから、世の中というのは変わる時は変わるものである。
このnoteでも数回サウナについて書いたこともあるが、もうこの一大サウナブームの中ではどうにも書く気が起きず、しばらくサウナに関することを書くのを避けていたのだが、今の現状だからこそ、"自分のサウナ観"を人に伝えるのも良いのではないかと思えてきた。
皆んながサウナの良さを理解し始めている今だからこそ伝わりやすい事もあると思うし、別にブームになったからといってサウナが嫌いになったわけではない。
むしろ、年々好きのディープさは増すばかりで、未だに新規サウナ開拓は最もワクワクする楽しみの一つだ。
今まで200近いサウナ施設を巡ってきた中で、「ここは好きだ!」と感じた場所はその半分くらいだろう。
その中で、何度も通い詰めるくらいに愛せたサウナとなると、またさらに半分に絞られる。
「良いな」と感じるサウナは沢山あれど、自分の好みにピッタリとハマり、「これは見つけたぞ!」と思える位の衝撃を受けられるサウナはそこまで多くない。
サウナ&水風呂の温度感バランス、施設の雰囲気、周辺の街環境など、様々な事柄が影響し合い、自分の価値観にピッタリとハマるサウナに出会えた時の喜びは計り知れないもので、さながら互いを理解し合える新しい仲間に出会えた時のような気持ちになる。
今回の記事では、そんな"自分の人生の仲間"となったサウナ施設を、TOP10形式で紹介していこうと思う。
本当は順位など付けたくはないのだが、「自分はどんな施設に惹かれる傾向があるのか?」ということをより自分の中で明確にしたくて、今回は敢えて順位を付けさせてもらった。
これはあくまでも、自分の価値観に基づいた順位であり、自分が「良い」と言っているからといって、それが読んでいる人全員に当てはまるとは限らない。
ただ、1度行ってみれば後悔することはないであろう優良施設であることは間違いないので、もし「行ってみたいな」と興味が湧いた人は、是非とも足を運んでみて欲しい。
ちなみに、入れてしまったら数がとてつもなくなって収集がつかなそうだったので、今回は"銭湯"の部類に入るサウナは敢えて省かせて頂いた。
悪しからず、、。
それでは、"YU-TOの愛するサウナTOP10"、張り切って参りましょう!。
第10位 川崎ビッグ
「ここのサウナ室が好きなの?」と聞かれたら、別に好きでは無い。
高温サウナは特に特筆すべき点の無い、高音低湿なカラカラに乾燥したタイプのサウナだし、低音サウナは中温低湿で若干汗が出にくい。
水風呂も可もなく不可もない温度だし、風呂の種類は多いながら温泉は無い。
しかし、この川崎ビッグには昔ながらのサウナ特有の"如何わしさ"というか、ツッコミどころ満載なユルい空気感が存分にある。
まず、この店の看板にある「男には帰れない夜がある、、、」という訳が分からない謳い文句と「お前誰だよ?ww」と突っ込まざるを得ない、ビール片手にガウンを着て、キマッた目つきで微笑む謎のマスコットキャラクター。
この看板を見た時点でもう、"本場フィンランド感"などどこ吹く風な、"日本のサウナ"を全面に押し出したオシャレさゼロなサウナであることは容易に想像がつくだろう。
浴室カランの椅子は、何故か全部スケベ椅子。
浴室上部に大画面テレビが2台設置してあり、2つとも違うチャンネルを流しているため音声が混ざり合い、そこに浴室独特のリバーヴ感がプラスされ、かなりサイケなサウンドが浴室にこだましている。
低音サウナ室にはテレビが3台。ここもどれもが違うチャンネルであるため、どこに目を向けて良いのかが全く分からない(音声は1チャンネルだけ)。
食堂には大画面テレビが2台設置してあり、各テーブルにも1つずつ小型テレビが設置。そして、その全てでパチンコチャンネルを垂れ流しているというカオスっぷりで、最初行った時は思わず吹き出してしまった。
川崎ビッグには、このようなシュールな光景が至る所に溢れており、このユルさは何故だかとても癒される。
「もう思う存分だらけてくださいよ!」という姿勢を随所に感じられて、気を使わずに、遠慮なく羽を伸ばすことができるオヤジサウナの代表格的存在だと思う。
オシャレで洗練された施設も良いけれど、こういうダラけた雰囲気満載の老舗サウナ施設にも、ちゃんと生き残っていって欲しいなと感じる今日この頃。こういう施設って、実は今の時代かなり少なくなってきている
サウナも全然悪くはないし、コスパも良いので、サウナで酒を飲んでダラダラしたいときには是非足を運んでみて下さい(笑)。
第9位 G-topia
ここ数年の間で開拓したサウナの中で、最も良かった場所と言っても過言では無いのがこの船橋の"G-topia"である。
まず、外観は完全なるラブホテル、、いや風俗店。イヤラしい雰囲気に満ち満ちた入口で一瞬入るのを躊躇ってしまうが、入ってしまえばごく普通のサウナ施設だ。
浴室は何故か知らないけれど妙な銅像が数多く置いてあり、初めての人は「なんだかすごい場所に来ちゃったな、、」と不安になるだろう。
しかし、ここのサウナのクオリティは尋常ではない。
もう、とにかく熱い。熱過ぎる。
こんな温度感のサウナ室って、他に類を見ない。
特に入って左奥の3段目の席は異常で、輻射熱が全身を刺すように襲い掛かってくるエクストリームな熱さは痛いながらもクセになる。
一方で、セルフロウリュが可能なヴィヒタの香り漂う低音サウナ室は優しい温度感だが、湿度があるのでしっかりと暖まることが出来る。
テレビのない空間でヴィヒタのスモーキーな香りを楽しみながら、ゆっくりと熱に身を任せられる良質なサウナだ。
水風呂も温度は18℃程度ながらも水質が綺麗で、肌触りの良い質感が芯まで熱くなった身体を優しくクールダウンさせてくれる。
ビルの外スペースを改装して作られた外気浴スペースがあったり、サウナマットを貸してくれたりと気の利いたサービスが充実しており、ストレスなく快適に過ごせるような配慮が浴室内の随所に行き届いていて、サウナブームを見越した企業努力を存分に感じられる。
休憩室のリクライニングチェアのフワフワな感触も心地良く、ついつい長居してしまうこと必須。
それでいて、サウナ利用は最長20時間で1100円、宿泊も2200円〜と激安なのだから舌を巻く。
追加タオルや歯ブラシなどが有料なのは残念だが、それでもこの値段は都内ではまずあり得ない。
"サウナー"を自称するのであれば、必ず1度は行っておくべき超優良施設。
第8位 後楽園 スパラクーア
東京ドームシティ内にある大型スパ施設。
男性浴室にはドライサウナが4つもあり、サウナにかなりの力を入れている。
元々東京ドームには"サウナ東京ドーム"という施設もあり、そこはサウナー達の間では"伝説の名店"と呼ばれているのだが、その系譜を継いだのがこのスパラクーアであるらしい。
2018年頃に一度リニューアルされているのだが、正直1つ1つのサウナ室の個性はリニューアル前の方が際立っていたと思う。
テレビの観れる良い意味で無難なスーパー銭湯によくあるようなドームサウナ1室に、痛いくらいに高温でカラカラに乾いたログハウス風のサウナ1室、アウフグースイベントが開催される広めのアロマが香る中温サウナ1室とバランスの良い配合で、とにかく入っていて飽きなかった。
ただ、リニューアル後はどのサウナも中途半端な温度感になってしまって個性が死に絶え、新しく出来たセルフロウリュが出来るサウナもストーブの調子が悪くなるとの理由から、ロウリュ可能時間が限定されてしまった。
「何だかなー」という感想しかないリニューアル後のスパラクーアだが、それでもやはり、ここでしか味わえない非日常的なサウナ体験は魅力的だ。
外気浴をしながら遊園地が眺められるサウナなど恐らくここだけだろうし、外国のスパ施設を彷彿とさせる広くて綺麗な浴室は、いつ何時も中に入っただけで気分が高揚させられる。
この施設には個人的な思い入れがあり、それは他記事で書いたので割愛するが、この施設全体にエンターテイメント感というか、大人になって覚えたサウナでの癒しと、子供の頃に感じた遊園地での興奮を同時に味わえるような不思議な体験は、やはりここでしか出来ない。
唯一無二なサウナスパ。
第7位 神田セントラルホテル
サウナ施設ではなく、ホテルのサウナ(大浴場)であるが、1200円で入浴利用が出来る。
このサウナがまた"隠れた名店"というか、知る人ぞ知る優良店なのだ。
サウナ室は入った瞬間は高音低湿に感じられるが、意外なほどに湿度があり、息苦しさは無い。
換気口が浴室側にあるので、恐らくそこから湿気が入り込むのだろう。
とにかく気持ち良く暖まれるサウナ室で、テレビのない静かな空間はじっくりと自分自身と向き合うのに適した空間。
水風呂は以前は18℃くらいだったのだが、最近行ったら温度が15℃に下がっており、気持ち良さが倍増。
飲み放題の麦茶や氷水があるのも嬉しく、浴室も掃除が徹底されており、非常に綺麗。
浴室のあるB1Fは狭いので、混みだすと人が溢れかえってしまうのが難ありだが、無駄な要素を一切排除して、"ただただサウナを楽しむ"という事だけに特化したような、"地味だけど優秀"な渋いサウナ。
本当、行くたびに「良い店だな〜」と感心させられる。
神田という土地柄、サウナ後の1杯を楽しむ店の選択肢が沢山あるというのがまた嬉しい。
第6位 サウナニュー大塚
銭湯サウナに片足を突っ込んでいる施設ではあるが、1Fにある"大塚記念湯"とは別店扱いなのでランクイン。
正に都会のオアシス。"おばあちゃん家に帰ってきた"ような雰囲気のあるサウナで、入るだけで妙にほっこりする。
サウナ室の温度はまろやかだが、熱伝導はしっかりしていて、緩やかな発汗スピードながらも気持ち良くたっぷりと汗をかける。
サウナ室内には"本を持ち込むのは禁止"と書いてあるにも関わらず、お客は全員休憩室にある漫画をサウナ室内に持ち込んでおり、恐らく店側も暗黙的にOKしているようで、ご丁寧に浴室外に"読み終わった漫画本はこちらに"というカゴまで設置しているという(笑)。
このユルい雰囲気が、とても好きだ。
水風呂は18℃くらいだが、このサウナの温度感にはこのくらいがちょうど良い。
サウナニュー大塚といえば、もう何と言っても浴室入って左奥のドアから行けるこのベランダの外気浴スペース。
周りを囲むビルから丸見えだが、そんなことはお構いなしに全てをさらけ出してここで楽しむ外気浴の悦楽と言ったら筆舌に尽くしがたい。
特に春〜夏場の暖かい季節に、ここでうたた寝をしていると「ずっとこの時間が続けば良いのにな、、」と感じてしまうほどの多幸感に満ち溢れてしまう。
非日常が味わえるサウナ施設も良いけれど、ここみたいに"日常感"が漂う施設も気兼ねなく身体を休ませることが出来て、自分は好きだ。
また施設を出てすぐが商店街というのも良い。
サウナに入ることは非日常的な体験ではなく、生活の一部。
そんな事を行く度に思わせてくれるのがサウナニュー大塚で、ここでサウナを楽しんだ後に歩くサンモール大塚商店街の情景は、"小さな幸せ"とは何かを教えてくれる。
"何か特別な事があるから幸せなのではない。大事なのはそこにある幸せに気が付けるかどうか"
サウナで得られる多幸感と商店街の生活感のある活気が絶妙にマッチして化学反応を起こし、サウナニュー大塚の帰り道には、何故だかそんなスピリチュアルめいた事をいつも考えてしまう。
「ああ、何かいま、物凄く幸せだな」と。
そんな事を考えつつ商店街内にある店で一杯やって帰れば、もう完璧だ。
本当に、たった1000円でこんな幸福感を得られてしまうとは、つくづく自分という人間はチョロいもんである(笑)。
皆さんにも、この気持ちを是非味わってほしいものだ。
後半に続く、、、
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